【NY市場】株失速もドル円は112円台半ばを維持 FRBの景気配慮への期待も

 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って買い戻しが優勢となり112円台半ばまで戻した。米株式市場が反発したことからドル円も買い戻された格好。ただ、ロンドン時間には112円台前半まで値を落としいた。きょうの100日線は112.40円付近に来ているが、その水準を一時割り込んでいる。100日線は今年4月以降、下落局面でも維持されてきた水準でもあり、明日のFOMCの結果を受けての動向が注目される。

 きょうもドル自体は軟調で、ドルインデックスは1年半ぶりの高値から下落が続いている。FOMCでFRBが景気に配慮し、来年に利上げを一旦停止する可能性を示唆してくるのではとの見方がドルを圧迫している模様。米国債利回りも8月以来の水準に低下。

 ドル円は112.60円付近で上値を止められたが、きょうのところは100日線は維持されている。

 ユーロドルはNY時間に入って伸び悩む展開。ロンドン時間には1.14ドル台を回復していたが、1.14ドル台に入ってからの上値が重い。今月に入ってユーロドルも下げ止まりの気配を見せており、21日線の水準は維持しているものの、概ね1.13ドル台でのレンジ取引が続いている。

 ドルの上値は重くなっているが、ユーロがドル安の受け皿になっていない。この日発表のIfo景況感指数も2年ぶりの低水準だったが、米経済と同時にユーロ圏経済の不透明感も増しておりユーロも上値が重い。ユーロ安・ドル安で互いに相殺しあっており、ユーロドルは今年の安値圏でのレンジ取引が続いている状況。

 なお、イタリア政府とEUが2019年の予算案で合意したと伝わった。まだ非公式の段階で明日正式発表となることから詳細はまだ伝わっていない。

 ポンドも伸び悩む動き。ロンドン時間には買い戻しが強まり、1.27ドル台を回復する場面も見られていた。しかし、21日線が1.27ドル台前半に来ているが、その水準を試すことなく戻り売りに押された格好。

 メイ英首相はEU離脱協定の議会での投票を来年の1月14日に設定した。もし、ここで承認されなければ、合意なき離脱の可能性が現実味を増す。万一、合意なき離脱になってしまった場合、その先1年間で英経済は5%縮小するとの見方も出ているようだ。

 カナダドルの下落が目立った。商品市場で原油相場が急落しておりカナダドルを圧迫。世界経済への先行き不透明感が強まる半面、米国からロシアまで産油国が生産を増加させており、原油市場は過剰供給への懸念が根強い。

 カナダ円は83円台半ばまで下げ幅を拡大。きょうの下げで83円台後半の強いサポートをブレイクしており、200日線を下放れる動きが強まっている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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