【NY市場】ドル売り優勢 米政府機関閉鎖や米中問題の影響を再認識も

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。朝方はドル買い優勢で始まったものの、次第にドルの上値は重くなっている。米株や米国債利回り、そして、原油が戻り売りに押されており、為替市場はドル売りの反応となっている模様。

 IBMやP&G、ユナイテッド・テクノロジーズなど米大手企業の決算が軒並み好調だったことから、朝方は市場の雰囲気も改善していた。米企業決算にはポジティブな反応が見られているものの、米政府機関閉鎖や米中問題などの不透明要因が投資家を慎重にさせているのかもしれない。

 一部からは、過度に悲観的な見方への修正でこれまでは、米政府機関閉鎖や米中問題の影響に市場も目をつぶってきたところもあるが、悲観的な見方もだいぶ是正されており、改めて再認識し始めている可能性も指摘されている。

 米政府機関閉鎖が長引けば、第1四半期の成長を圧迫するとの予測も多く聞かれる。米大統領経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長は、米政府機関閉鎖が3月末まで続けば、第1四半期の成長はゼロになる可能性があるとの見方を示していた。

 ドル円は朝方110円ちょうどを付ける場面が見られた。ただ、直ぐに戻り売りに押され、109円台半ばに下落している。下値サポートは109.30円付近と、21日線が109.20円付近に来ており意識される。

 ユーロドルは買い戻しを強め、1.14ドル手前まで上昇。明日は2つのイベントを控えている。ECB理事会とPMIの発表。ユーロ圏の景気減速への懸念が強まる中、企業のセンチメント低下が続いており、PMIは前回同様の低い水準が見込まれている。

 一方、ECB理事会は政策変更なしが確実視されており、ドラギ総裁の会見が注目される。先日の議会での発言からは、ハト派な内容も留意されるが、景気の下振れリスクを強調するほどの弱気な内容にはならないとも思われる。そのほか、ドラギ総裁は10月の理事会でマイナス金利を解除したい意向があるとの観測も出回っており、その辺の言及もあるか注目される。

 市場では、明日は、ECBよりもPMIのほうがユーロ相場に影響するとの見方もあるようだ。いずれにしろ注目の1日となりそうだ。

 ポンドは買い戻しが続いており、ポンドドルは200日線に到達。EU離脱交渉は依然として不透明な情勢で具体的な進展は見られていない。しかし、市場では少なくとも、合意なき離脱を選択する可能性は小さいと見ているようだ。可能性としては、2回目の国民投票実施か、3月末の離脱期限の延長が選択肢が有望と見られている。特に離脱期限の延長はEUからも可能との言及もあり、可能性が高まっている。とりあえず、6月まで延長との見方も市場には出ているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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