【NY市場】キャタピラーやエヌビディアの決算受け株安・ドル安・円高

 きょうのNY為替市場は株安・ドル安・円高の展開が見られ、ドル円は109円台前半に下落。朝方発表になったキャタピラーとエヌビディアの決算が弱く、米株式市場は失望売りが強まった。米国債も逃避買いから利回りが下げる中、ドル円も戻り売りが強まった格好。

 米議会予算局(CBO)が2019年の米経済見通しを公表しており、米政府機関閉鎖が第1四半期のGDPを0.2%ポイント押し下げると予想したほか、第4四半期は0.1%押し下げたとしている。更に2019年通期のGDP見通しを従来の2.4%から2.3%に下方修正した。財政赤字については、2022年に1兆ドルを超えるとの見通しを示している。ただ、市場の反応は限定的。

 ドル円は一時109.15円付近まで下落。本日の21日線が109円ちょうど付近に来ており、下値メドとして意識される。キャタピラーもエヌビディアも中国経済が影響した模様で、今週の米中貿易協議に注目が集まっている。

 今週はFOMCも予定。具体的な政策変更は無いものと見られるが、一部報道ではバランスシート縮小を予定よりも早期に終了し、巨額な保有国債を維持する計画が協議されるのではとの観測も出ている。今年から毎回、FOMC終了後にパウエルFRB議長の会見が実施されるが、その辺のヒントが示されるか注目される。

 ユーロドルは買い優勢となり、1.14ドル台に上昇。一時1.1440ドル近辺まで上昇し、本日1.1420ドル付近に来ている21日線を回復した。特にユーロ買いの材料は見当たらないが、ドル安がユーロドルを押し上げた格好。

 朝方、ドラギECB総裁の発言が伝わっていたが、特に反応はない。総裁は、「景気見通しのリスクバランスは下向きに移行。大幅な金融緩和が依然必要」と、先週のECB理事会後の会見と同様にハト派な見解を示していた。ユーロは既に織り込み済み。

 きょうのポンド売りが優勢となり、ポンド円は143.60円近辺まで一時下落。先週は100日線に到達したが、きょうは跳ね返された格好。

 明日の英議会の動向が注目。メイ英首相は議会に対して離脱合意の代替案を提示し、それが審議される予定。一部報道でメイ首相が、与党保守党の議員に対して、バックストップ案撤廃をEUに要請する代替案を支持するよう求めたと伝わっている。その場合、英下院は可決する可能性が濃厚だが、EUが応じるかは非常に不透明な情勢。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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