【NY市場】先週の流れ引き継ぎドル買い優勢 ドル円は一時110円台

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は一時110円台に上昇した。先週の米雇用統計やISM指数が強い内容となったことで米国債利回りも急上昇しており、ドル買いのフォローとなった模様。ドル円は110円付近に輸出企業やオプション絡みなどの売りが大量に観測されていたが一旦吸収している。

 ただ、後半になるとドル買いも一服し、ドル円も109円台に戻した。もう一段の上値を目指すか注目される展開となって来ているが、FRBがハト派スタンスに急に変化している中では、110円台はかなりプレッシャーが強いと見られている。

 先週の指標は力強い内容だったが、FRBもスタンスを変えたばかりで、積極的な利上げスタンスに直ぐに戻るのはハードルが高いとの指摘も聞かれる。ドル円のここからの上値は簡単ではなさそうだ。

 ユーロドルは売りが優勢となり、1.14ドル台前半に値を落とした。ただ、21日線や100日線付近での値動きを続けており、下押す気配までは出ておらず1.14ドル台での狭い範囲でのレンジ取引が続いている。

 先週のFOMCでFRBはハト派に完全に転じた格好となったが、一方でユーロ圏の景気減速からECB出口戦略に慎重になっている。場合によっては年内に期待されていた利上げは来年以降に持ち越しになる可能性も出ている。ドルとユーロは互いの中央銀行の金融政策スタンスの間で綱引きとなっており、ユーロドルはレンジ取引が続いている状況。

 ポンドドルはNY時間に入って一時的に買い戻しが強まったものの長続きせず上値は重い。ただ、下押す動きまでは見られず、1.3035ドル付近に来ている200日線は堅持している状況。英EU離脱に関しては何にも進展が伝わっていない。メイ首相は再交渉のためブリュッセル訪問を計画しているが、市場からは、EUは簡単には首を縦には振らないであろうと見ているようだ。ただ、それでも最終的には何らかの落し所を見出し、合意無き離脱は回避されるとの期待がポンドを支えている模様。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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