【NY市場】議事録にドル買いの反応 スペイン外相の発言でポンドが急伸する場面も

 きょうのNY為替市場、前半はこの日のFOMC議事録を控えてドル売りが優勢となっていた。ドル円も110.65円付近まで値を落とす動きが見られたが、午後になって議事録が公表されるとドル買いの反応を見せている。

 議事録では、下振れリスクが強まりや世界および中国の成長鈍化への懸念が示された。注目のバランスシート縮小の終了については、ほぼ全員が今年後半の停止を望んでいることが明らかとなった。期待通りのハト派な内容ではあるが、年内の利上げ停止については明確にしてない。こちらは指標次第といったところのようだ。

 直近のFOMCメンバーの発言でもバランスシート縮小の年内終了に関しては前向きなコメントも多く見受けられていたが、利上げにつては選択肢を残す発言も聞かれた。今回の議事録はその発言の通りの印象ではある。ただ、市場はかなりハト派な内容を期待していた面もあり、ひとまずドル高の反応を見せた模様。

 一方、米中貿易協議は明日の閣僚級会議に向けて協議が続けられている。トランプ大統領が3月1日の期限延長の可能性も示唆していたが、こちらも楽観的は見方が大勢。きょうも前半は人民元オフショア市場で上昇し、ドル売りを誘発していた。

 ドル円は前半は戻り売りに押され110.65円近辺まで値を落とした。東京時間に111円台を試す場面が見られたものの、回復することなく伸び悩んでいる。ただ、きのう同様に下押しする動きまでは見られない中、議事録を受けて110円台後半に戻している。111.30円近辺に来ている200日線を再び目指す展開になるか明日以降の動きが注目される。

 ユーロドルは前半は買い戻しが強まり、1.1370ドル近辺まで一時上昇。ポンドに連れ高した面もあった。ただ、議事録を受けて戻り売りが強まり、前半の上げを帳消しにしている。

 ポンドドルは1.31ドル台まで上昇する場面も見られたが、議事録を受けて1.30ドル台半ばに伸び悩んだ。ただ、200日線の上はしっかりと維持されており、リバウンド期待を高めている。目先は1月高値の1.32ドル台前半が上値メドとして意識される。

 きょうはメイ首相とユンケル欧州委員長の会談がブリュッセルで行われたが、英EU離脱に関して、スペインのボレル外相が「既に新たな協定で同意していると思う」と述べたことで、ポンドが急伸する場面が見られた。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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