【NY市場】ドル円は200日線付近での攻防 米中協議進展期待も強い米経済指標が待たれる

 きょうのNY為替市場は、このところ続いていたドル買いが一服する中、ドル円は111円台半ばで底堅く推移した。この日のISM非製造業景気指数が弱い内容となったことで、ドル円も111.35円付近に値を落としたものの、それ以上下押す動きもなく水準は維持。200日線が111.50円付近に来ていたが、その付近での攻防が繰り広げられている。

 きょうは中国の劉鶴副首相がワシントンを訪問しており、米中閣僚級協議が再開した。先週は北京で行われていたが、両国は90%合意しているとの報道も伝わっており、市場も合意への期待感を高めている。株式市場もポジティブな反応を示す中、ドル円も底堅い展開が続いたものの、200日線より上にはなお慎重なようだ。

 米中協議の進展もさることながら、市場が最も求めているのが強い米経済指標。今週末には米雇用統計の発表が控えているが、目先はその結果を待ちたい雰囲気もあったようだ。

 ユーロは買い戻しが優勢となり、ユーロドルは1.12ドル台半ば、ユーロ円は125円台半ばに一時上昇。この日の米経済指標が弱い内容だったが、ユーロ圏の経済指標が好調だったことがユーロをサポートしているようだ。ユーロ債利回りも大幅に上昇しており、ドイツ10年債利回りは9日ぶりにプラスに転じた。

 前日のユーロドルは1.11ドル台に下落し、3月安値に顔合せしたが、きょうのところは下値はサポートされている格好。しかし、市場ではECBが慎重姿勢を強めていることや、FRBの利下げ期待まではまだ強まっていないことから、ユーロドルは心理的節目の1.10ドルを試すとの見方も少なくない。

 ポンドは上下動。きょうはメイ首相と野党労働党コービン党首が会談を行っている。2時間半の会談を終えたコービン党首が英ミラー紙のインタビューに答えており、「非常に良い会談だった。直ぐにもう一度会談を行うだろう」と語っていたという。

 また、特段の理由は見当たらなかったが、NY時間にかけて売りが強まる場面が見られた。ロンドン時間にロングを形成した向きの利益確定売りとの指摘も聞かれた。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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