【NY市場】ドル買い強まるもドル円は上値重い ポンドは下値模索が続く

 きょうのNY為替市場はドル買いが強まった。イースター休暇明けで市場参加者も戻って来ているが、ドル買いから入っているようだ。このところの米経済指標が好調で、次のFRBの行動は利上げとの見方も再び浮上し始めている模様。そのような中で、ユーロ圏の指標は依然として弱く、ECBはハト派色を強めている状況。英中銀もEU離脱の行方が依然として混沌とする中で、年内の利上げ期待は後退している。

 ドルのバリュエーションは高過ぎるとの見方も多いが、市場はFRBと他中銀の金融政策の方向感の格差に改めて注目しているとの指摘も聞かれる。

  今週は1-3月期のGDP速報値の発表が控えているが、4月に入ってからの米経済指標は好調なものが多く、予想を上方修正する動きが相次いでいる。現段階の予想のコンセンサスは2.2%に上昇しており、予想通りであれば、ここ数年弱い内容が多い第1四半期の米GDPとしてはまずまずの内容。

 ドル円は一時112円台を回復。しかし、112円台に入ると上値抵抗が強まり力強さがない。ユーロ円ポンド円、カナダ円などクロス円の下げが強まっており、ドル円の上値を圧迫している模様。

 ユーロドルは売りが強まり、1.12ドルを割り込む場面も見られた。5月下旬に実施される欧州議会選挙まではユーロは上値が重いとの見方も出ているようだ。ポピュリスト政党が議席を伸ばしそうだが、ユーロやEUを巡って不安定な状況も警戒される。先週発表のIMM投機筋建玉データによると、ユーロのネットでのショートポジションは減少していたが、ユーロのリバウンドには不十分との指摘も聞かれた。

 ユーロドルは一時1.1190ドル近辺まで下落したが、目先は今月安値の1.1185ドルと3月安値の1.1175ドル近辺が意識される。

 ポンドも下値模索となっており、ポンドドルは一時1.29ドル台前半まで下落する場面が見られえ、ポンド円も144.60円付近まで下落した。ポンドドルは200日線を下回り、ポンド円は144.55円付近に来ている200日線が意識される。ドル買いも去ることながら、ポンド自体も上値の重い展開が続いている状況。

 きょうからメイ内閣と野党労働党の影の内閣との超党派の協議が始まっている。これに与党保守党からは不満の声も高まっており、メイ首相の退陣を求める声も高まっているようだ。超党派の協議もまとまる気配まではまだ見せておらず、不安定な動きが続きそうだ。5月下旬に欧州議会選挙が予定されているが、それまでに何らかの結果を出せるか注目される。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

野沢卓美 | minkabu PRESS編集部

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