【NY市場】ポンド軟調、リスク警戒一服でドル円しっかり

 28日のNY市場で、ドル円は一時110円80銭を付けるなど、しっかりの展開となった。米債利回りの低下が一服し、ロンドン市場からドル買いの動きが強まっていた流れがNY市場でも継続したもの。ロンドン朝に110円ちょうど近くまで値を落としていた流れから、買い戻しが広がる展開に。

 NY市場午前に高値を付けた後はもみ合いが続いた。米株市場なども比較的落ち着いた動きとなっており、リスク警戒の動きが後退。ドル円は高値から若干の調整も110円台半ばを付けずという展開で、高値圏もみ合いが続いた。

 ダウ平均30種のうち、26種がプラス圏、3種はマイナス圏も0.1%未満という堅調な株式市場動向が、ドル円クロス円を支える格好となった。

 ドル円同様にロンドン朝方に下げていたユーロ円は123円60銭台から一時124円43銭近辺まで上昇。その後も124円台前半でしっかりとした動きに。

 ユーロドルは対ドルでやや軟調。ドル全面高基調に加えて、ドイツの3月の消費者物価指数が弱く、ECBの緩和姿勢が強まるのではとの思惑が重石に。

 ポンドドルはじりじりとした売りが広がった。EU離脱関連の懸念からロンドン朝の1.32ちょうど近辺から1.30台半ば割れまで値を落とす展開に。メイ首相が29日にEU離脱協定の採決(政治宣言除く)を実施することは発表。下院議長も受け入れた採決の実施が決まった。もっとも合意に必要な過半数確保は微妙。議員提案8オプションが27日にすべて否決されたことで、どうした案でもまとまることが難しく、このまま合意なき離脱となるなら、メイ首相提案に賛同に回るという一部議員の動きがどこまで広がるかが注目されるところに。

 オフショア市場での流動性枯渇などで不安定なオーバーナイトスワップ市場動向などを抱えたトルコリラは、同市場の正常化が進んだこともあり、比較的落ち着いた動き。リラ売りが事実上できない状況から正常化が進んだことで少し売りが出て、ドルリラはロンドン朝方の5.40近辺から5.60を付ける動きも。

minkabuPRESS編集部山岡

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中