【NY市場】EU離脱案否決で一時ポンド売り

 29日のNY外国為替市場は、米株高の動きなどを好感して、ドル買いがやや優勢な展開となった。ドル円はリスク警戒後退の動きが円売りにつながったこともあり、しっかりの展開に。

 このところ下げが目立っていた米長期債利回りがやや回復し、一時2.43%台を付けたこともドル買い要因に。ドル円は110円95銭を付ける場面が見られた。

 もっとも111円手前の売りを崩すだけの勢いは見られず、米債利回りの上昇が一服すると、110円台後半でのもみ合いとなった。

 ユーロドルは1.12台前半での推移。ドル高基調もあって頭の重い展開。ポンド売りの動きなどもユーロの重石となり、一時1.1210近辺まで。もっとも、ドル円同様に大台を超えて動きが進むだけの勢いに欠けていた。

 ポンドは、注目された英下院でのEU離脱案に対する採決が日本時間23時半に行われ、3度目の否決となったことで売りが出る展開となった。ロンドン市場で採決への悲観論から1.30ちょうど手前まで下落したあと、離脱強硬派などが政府案に賛同に回るとの思惑で1.3130台まで上昇するなど、不安定な動きを見せた後の下院採決。投票時からややポンド売りが進み、否決決定で1.2978近辺まで売りが出る流れとなった。もっとも、その後は買い戻しが入り1.30台を回復。採決前よりはポンド安の水準でもみ合いが続いた。
 ポンド円も同様でロンドン市場で144円10銭近辺から145円台半ばまで上昇し、144円台後半へ戻して採決の実施。その後144円割れまで売り込まれたものの、144円台半ばで週の取引を終えている。

minkabuPRESS編集部山岡

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中