【NY市場】ドル円は112円付近での膠着続く 今週のレンジはたったの30銭程度

 きょうもNY為替市場でドル円は112円ちょうど付近での膠着した値動きを続けている。朝方発表になった2月の米貿易赤字は予想外に縮小し8ヵ月ぶりの低水準となっていた。航空機の輸出急増が赤字縮小に寄与したようだ。737MAXの影響があることから今後は未知数だが、今回の結果を受けて来週発表予定の米GDP速報値の見通しを上方修正する向きも出ているようだ。ただ、反応は限定的。

 なお、後半になってウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が米中は通商協議で早ければ5月下旬の合意書への署名を目指すと伝えていた。ドル円も若干買いの反応を見せたものの、ニュースの割には反応は鈍かった印象だ。

 決算発表中の米株は底堅い推移も見せており、市場のリスクセンチメントは改善に向かっている。一方で、これまで買いが続いていたドルの上値が重くなってきており、ドル円の上値を抑えているようだ。いずれにしろ、ドル円は次のアクション待ちといった雰囲気が続き方向感を失っている模様。今週のドル円のレンジは112円ちょうどを中心に、たった30銭程度に収まっている状況。
 
 ユーロドルはNY時間にかけて売りが優勢となり、1.12ドル台に値を落としている。この日発表の中国経済指標が予想外に好調だったことから商品市況が上昇し、ユーロも連れ高となっていた。ユーロドルはロンドン時間に1.1325ドル近辺まで上昇していたが、1.13ドル台を駆け上がることもなく伸び悩んでいる。

 明日は4月のPMI速報値の発表が予定。製造業は前回が過去最低水準であったこともあり上昇が見込まれている。サービス業は今年に入って上昇傾向が続いているが、今回は回復が一服すると見られているようだ。予想を上回る数字が出れば、現在の雰囲気からすれば、ユーロ買いの反応も期待される。先日発表のドイツの景況感指標が改善を見せていたこともあり期待感はありそうだ。

 ポンドは小動きが続いており、ポンドドルは1.3040ドル近辺、ポンド円は146円台前半での推移となっている。英議会が週末のイースターに向けて休会しており、英EU離脱関連のニュースが出ない。逆にニュースがないことがポンドを落ち着かせているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中