【NY市場】 ドル円は105円を試す動きも 米中対立への不透明感で景気後退のリスクも意識

きょうのNY為替市場は終盤に入ってドル円は下げ渋ったものの上値は重い。本日も下値模索が続いており、大きな心理的節目の105円を試す動きも見られた。一時105.05円まで下落。今のところは105円に接近するとショートカバーや押し目買いも活発に出るようで、105円台はかろうじて維持している格好となっている。ただ、上値は重い。

先週トランプ大統領が、早期に中国との貿易問題を解決する用意はないと言及し、9月の協議に関しても延期する可能性も示唆していた。その発言を受け市場は改めて米中対立への警戒感を高めている状況で、リスク回の雰囲気がドル円を押し下げている。きょうも米株式市場でダウ平均は一時460ドル超下げており、米国債利回りも大幅に低下。

先行き不透明感と同時にFRBの追加利下げ期待がドル円を圧迫する動きが続いている。一部からは100円を目指すとの声まで出始めているようだ。

米中問題は2020年の米大統領選前の解決は期待薄で、米景気後退のトリガーを引く可能性が高まっているとの指摘も出ている。貿易問題の不確実性は米企業をセンチメントを圧迫し、それが解決するまで企業は設備投資を控える可能性があるという。

ユーロドルはNY時間にかけて買い戻しが優勢となり、1.12ドル台を再び回復。米中対立への不透明感とFRBの追加利下げ期待によるドル安がユーロを押し上げているようだ。ただ、ロンドン時間の序盤には売りが強まり一時1.1160ドル近辺まで下落していた。イタリアの政局混迷がユーロに影を落としている。イタリアのサルビーニ副首相が率いる連立与党「同盟」がコンテ首相の不信任案を提出しており、不信任案の議会審議が来週まで先送りされる場合、同盟の閣僚を引き揚げる可能性があると報られていた。イタリア上院はきょうは不信任案の投票日の決定を明日に持ち越している。ただ、20日にはコンテ首相の演説が議会で行われている模様。

ポンドドルも買い戻しが優勢。東京時間の早朝にはポンド円の下げに連動してポンドドルは1.2015ドル付近まで下落していたが、NY時間に入ると1.21ドルちょうど付近まで戻す場面も見られた。1.20ドルの心理的節目はかなり強いサポートも観測されている模様。しかし、依然として合意なき離脱のリスクは払拭されず、英議会がジョンソン首相を押さえ込めるか次第との声も聞かれる。夏休みで休会中の英議会だが、その中で幾つかのプランが出ているようだ。しかし、混迷も予想され、一筋縄では行きそうになく、リスクはこれまでの中で最高潮に達しているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

金井京子 | minkabu PRESS編集部

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