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10日の政策会合で利下げに踏み切れるのか?ジレンマに喘ぐNZ中銀

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12月相場に突入、日経平均が8月20日以来の20,000円台を回復するなど幸先の良いスタートとなりました。明日3日にはECB理事会、そして翌4日に米雇用統計という横綱級の指標が控えているだけに、為替市場は株式市場に比べ落ち着いた値動きとなっていますが、そんな中、目立った値動きをしているのがオセアニア通貨。豪ドルに関しては好調な経済指標を背景に追加の利下げ観測が後退していること、さらには中国上海株も安定的推移となっていることが考えられます。結果、テクニカル指標である標準偏差ボラティリティでも買いトレンドが続いています。

依然として上昇基調を辿る住宅価格

NZドルはどうでしょう。こちらに関しては追加の利下げ観測が高まっています。とは言え、見過ごしてはならないのは以前から言われている住宅価格の上昇でしょう。

QVの最新データによるとNZ全土の平均住宅価格は前年比+15%、平均住宅価格は驚きの555,729NZドルとなっています。オークランドに至っては24.4%上昇、931,807NZドルとなっています。中国からの駆け込み需要との見方も広がっていますが、この状況で金利を引き下げると、さらなる住宅バブルを生み出すこととなり、RBNZとしては追加利下げに踏み切りたくても踏み切れないといったところではないでしょうか。
つまり、RBNZは利下げに踏み切れない、ゆえにNZドル買いに勢いがついているのだと考えられます。

豪ドル/円ほどはっきりしていませんが、NZドル/円でも買いトレンドの兆候が見え始めています。13日エンベロープの+2%水準(82.18円)にも接近しており、利食いを確定させることも視野に入れ、押し目拾いを狙ってみてはいかがでしょうか。

<資料>NZドル/円エンベロープと標準偏差ボラティリティの推移
NZドル円
※オレンジ:13DMA±1%、紫:13DMA±2%

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!