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原油相場大幅上昇で全般的なドル売り

【著者】

日銀金融政策決定会合は追加緩和なし

昨日の海外時間には、米長期金利が上げ渋る展開となる中、原油相場が大きく上昇したことから全般的にドル売りが強まりましたが、日経平均先物が冴えない動きとなったこともあって円の弱含みドル円の下げは限定的なものとなりました。

欧州時間、欧米株価が上昇したことからユーロが買われ、ユーロドルは1.1230付近まで、ユーロ円は135.10円台まで上昇しました。この間ドル円は、日経平均先物が一旦売られたあと反発したことから、120.10円台まで下落したあと120.40円台まで反発しています。

NY時間序盤は各通貨ペアとももみ合いとなりましたが、午後にかけて原油相場が大きく上昇する中、NYダウが上げ幅を縮小し、日経平均先物も下落すると全般的にドルが売られる中円も弱含み、ユーロドルは1.1270台まで、ユーロ円は135.60円付近まで上昇し、ドル円は120.10円付近まで下落しました。

今日の東京時間、日銀金融政策決定会合が行われ金融政策の据え置きが決定されました。決定発表後、一部で追加緩和の期待があったことから日経平均が売られる中円買いが強まっています。この後15時半から黒田日銀総裁の会見が行われます。

今日の海外時間には、独・8月鉱工業生産、英・8月鉱工業生産の発表があるほか、ウイリアムSF連銀総裁の講演が予定されています。

昨日IMFが発表した世界経済見通しでは、2015年の世界全体の成長率見通しが7月時点の3.3%から3.1%に下方修正されました。IMFは「世界成長のリスクは引き続き下向き」とし、さらに「日銀は物価目標達成に必要なら追加緩和を実施する姿勢を取るべき」ともされました。
こうしたこともあって、海外勢の間では日銀による追加緩和観測が強まっています。今日決定される、という見方は少なかったようですが、次回10月30日に展望レポートの発表とともに追加緩和を行う、と予想している向きは多いようなので、それまでは大きな円高の動きにはなりにくいと考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト