ドル円またしても124円台半ばから反落

黒田ラインは抜けず

昨日の海外時間には、発表されたFOMCの声明が利上げに半歩近づいた印象だったことからドル買いが強まりました。

欧州時間、特段の材料もない中、主要通貨は全般的に小動きが続きましたが、やや円売りが優勢となってドル円(USD/JPY)は124.30円台まで、ユーロ円(EUR/JPY)は136.40円台まで上昇しました。

NY時間にはいって、発表された米・第2四半期GDPは予想をやや下回りましたが、第1四半期分が大きく上昇修正されたことと、同時に発表された物価系の指標が強かったことからドル買いが強まって、ドル円は124.50円台まで上昇し、ユーロドルは1.0910台まで下落しました。

NY時間午後かけて、欧州主要国長期金利が低下したこともあってユーロ売りが続き、ユーロドル(EUR/USD)は1.0890台まで、ユーロ円は135.50円台まで下落しました。

東京時間にはいってから、日経平均は上昇していますが、月末ということもあって実需筋の円買いが強まってやや円高になっています。

今日の海外時間には、独・6月小売売上高指数、ユーロ圏・7月消費者物価指数、ユーロ圏・6月失業率、米・7月シカゴ購買部協会景気指数、米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されています。

昨日発表された米GDPでは、第2四半期こそ予想の+2.5%に対し+2.3%とやや弱かったものの、第1四半期分が-0.2%から+0.6%へ大幅に上方修正されました。また同時に発表された第2四半期のコアPCEが予想の+1.6%に対し+1.8%、同じくGDP価格指数も+1.5%に対して+2.0%といずれも予想よりも強い結果でした。この為全般的なドル買いになりましたが、ドル円の高値は124.58円までと、再び124円台半ばの「黒田ライン」で跳ね返された形となりました。今後も124円台半ばが高値として意識される一方、なんらかの理由でそこを上抜いた場合は上昇に弾みがつく可能性が高いと予想できます。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト