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アメリカの景気は大丈夫??

【著者】

年内利上げに黄色信号?

昨日発表になった米・4月小売売上高は、事前予想を下回る±0.0%でした。

アメリカ経済は、毎年恒例になりつつある真冬の雪の影響(?!)で第1四半期のGDP成長率が速報値で+0.2%に落ち込んでいます。ちなみに昨年の第1四半期は-2.1%とさらにひどいものではありましたが、第2四半期にはその反動もあって+4.6%になっています。今年の場合もあくまでも雪などの天候要因が第1四半期の停滞の主な理由と解釈されていましたが、4月に発表された3月の雇用統計以降、雪の影響がなくなったはずの3月の指標も小売売上高、鉱工業生産/設備稼働率、新築住宅販売件数、耐久財受注をはじめとして、軒並み予想を下回ってしまいました。

そして4月の景気回復の度合いを測る上で注目されていたのが昨日の米・4月小売売上高だったのですが、全体、そしてコア(変動の大きな自動車、建材を除いたもの)とも前月比変わらず、という結果でした。

4月になってもはっきりした回復基調に戻れなかったことから、第2四半期のGDP成長率の予想を大幅に下方修正する金融機関もでてきています。

今後の指標結果も見ていかなければはっきりしないことには変わりがありませんが、今後の冴えない指標結果が続くようなら、9月と予想されているFOMCの利上げ開始が年末、さらには来年に持ち越し、という見方も出て来るでしょう。そうなった場合、現在のドル安傾向が長引く事も覚悟する必要があります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト