鳩が出るか、鷹が出るか?_10/29

【著者】

FOMCは声明に注目

今晩(明日未明3時)に米FOMCの結果が発表されます。

大方の予想では、最後に残った月額150億ドルの資産買入れ枠を縮小して、QE3を終了すると見られています。今回のFOMCは、終了後のイエレンFRB議長会見が予定されていませんので、声明に注目が集まっています。

声明文には、QE3に絡んだ文章が数多く含まれていますので、QE3終了に伴って必然的に声明は大幅に変化する見通しです。一番の注目点は、前回も注目されていた、QE3終了後に低金利を維持する期間に関する「相当な期間」という文言の扱いについてです。

この「相当な期間」が削除されると見る向きも多いのですが、もしそうなればタカ派的とされて早期の利上げ開始の思惑から米金利が上昇し、ドル買いが強まると考えられます。一方文言が維持された場合は、逆にハト派的と取られ、ドル売りに繋がりやすいと考えられます。

また、このところの失業率の低下に伴って「広範な労働市場の指標は労働資源の著しい余剰が依然存在することを示している」との表現の扱いにも注意が必要です。この表現が変化すれば、タカ派的と取られると考えられますが、雇用統計の中でもイエレン議長が重視している労働参加率が再び低下傾向となっていることから個人的にはこの表現に変更はないのではないか、と考えています。

また、インフレ率の低下傾向に関する表現で、7月の声明で削除された「インフレ率が継続的に目標である2%を下回る事は経済パフォーマンスのリスクとなる可能性がある事を認識」などの表現が復活する可能性も予想されています。その場合はハト派的という見方からドル売りに繋がりやすいと考えられます。このインフレ率の低下に関しては、ドル高による影響に言及する可能性もあり、その場合はより大きなドル売りになると予想できます。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト