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ドイツの消費者物価指数に注目_2014/03/28

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外国為替市場情報|2014/03/28

昨日は欧州時間に発表された英国2月小売売上高が市場予想を前回分は下方修正されたものの2月分が市場予想を大きく上回ったことを受けてポンドが急騰となりました。

米国時間に発表された経済指標では第4四半期のGDPが上方修正されたものの市場予想には届かず、新規失業保険申請件数は市場予想よりも強い31.1万件、2月の中古住宅販売保留件数は市場予想に反しマイナスと強弱入り乱れる結果となりました。

また、米国議会でのウクライナ支援、ロシアへの追加制裁に関する法案が可決されたなどはリスク地合いを圧迫する材料となりました。

米国株式市場は方向感のなく上値の重い推移、米国10年債利回りも2.7%を維持できず2.6%後半での推移とリスクオフ気味の推移となっています。

為替相場では強い小売売上に押し上げられた英ポンド、資源国通貨が堅調推移となり、金利先高観の強い通貨が堅調な推移、ユーロは昨日に引き続き軟調な推移が続いています。特に豪ドル、NZドルに関しては警戒されていた中央銀行からの高値牽制のアクションが見られなかったこともあり強い推移となっています。

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ドル円は下げ止まりをみせ102円台はキープしているものの上値の重い推移が続いています。

本日早朝に発表となりました本邦の消費者物価指数も市場の予想通りの結果となり、物価の伸びが減速していないことが確認され、日銀の差し迫った追加緩和観測は薄まったこともドル円の上値を抑える材料となっています。

テクニカル的にはFOMC後のサポートであった102.00を割り込む動きとなりましたが、その後は101.7近辺をサポートに反発となり、大崩れには至りませんでした。日足ベースでは保ち合い状態となってきていることから、どちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。現在は方向感を失っている状況と考えられることから申し少し様子をみたいところかと思われます。

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不沈空母ユーロがとうとう下落基調が強まってきました。直近で2回サポートとなっていた1.375を割り込んだところでの推移となっています。しかし、割り込んだ際はストップを連鎖し1.373近辺まで下落となりましたが、現在は下げ止まり1.374近辺での推移となっています。

本日はドイツの消費者物価指数の速報値が発表となります。来週発表されるユーロ圏の消費者物価指数との相関が高めとなっていますので注目が集まります。弱い結果となると次回のECB理事会での追加緩和観測が強まりユーロ売りがさらに強まることが予想されます。

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ユーロ円も方向感は薄いもののジリジリと安値を探る動きが続いています。本日発表の本邦の消費者物価指数は安定的であったのに対しドイツの消費者物価指数、さらには来週発表のユーロ圏の消費者物価指数が弱含むような結果となると、日銀の追加緩和観測後退に対し、ECBの追加緩和観測前進となることは、ユーロ円の大きな下落圧力となると考えられます。

テクニカル面では今月2回サポートとして機能していた140.50を割り込んでの推移となっていることから更なる下落の可能性を示唆する状態となっています。第一のターゲットが139.00近辺と考えられ、さらには138.7近辺を下抜けるような推移となると136円台をターゲットとしたヘッドアンドショルダー類似の形となります。

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反発に転じていたポンドドルは良好な経済指標に後押しされ上昇を強めていますが保ち合いを抜け出すまでには至らず、短期的な利食いに上値を抑えられている状況となっています。本日からは保ち合いをどちらに抜けるかをしっかりと見極めたいところです。

本日も英国GDPの確報値、経常収支の発表が予定されており、GDPの確報値で大きな修正が入ると、上下に揺さぶられる可能性があるため注意が必要です。

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豪ドルエクスプレスは絶好調モード継続中となっています。0.92をしっかりと上抜け上昇を続け0.93へのトライへと向かっています。日足では逆ヘッドアンドショルダーの変化形のような形となっていることから、ひとまずのターゲットは0.94となりますが、短期的に頑張りすぎているところもありますので調整が入る可能性には注意したいところです。

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【本日の注目材料】
本日はドイツの消費者物価指数に注目が集まります。昨今ECBの要人からの相次ぐユーロ高を牽制するような追加緩和に関する発言から、市場もECB理事会での追加緩和があるのかどうかに集まりユーロに下押し圧力が加わっていることから、来週のユーロ圏の消費者物価指数との相関の強い同指標の注目度は高いと思われます。

また、市場に重い空気を提供し続けているウクライナ情勢に関する報道にも引き続き警戒が必要です。

【本日の予定】
08:30 2月全国消費者物価指数
08:30 2月失業率
08:30 2月有効求人倍率
09:05 英3月GfK消費者信頼感
09:20 タルーロFRB理事講演
10:30 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁(投票権なし)講演
17:00 ファンロンパイEU大統領講演
17:45 ビスコ伊中銀総裁、パドアン伊経済・財務相講演
18:30 英10-12月期GDP・確報値
18:30 英10-12月期経常収支
19:00 ユーロ圏3月経済信頼感
19:00 ユーロ圏3月消費者信頼感(確報値)
21:30 米2月個人所得
21:30 米2月個人消費支出
21:30 米2月コアPCEデフレーター
22:00 独3月消費者物価指数(速報値)
22:55 米3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
翌1:30 習近平・中国国家主席講演
翌1:55 ジョージ米カンザスシティ連銀総裁(投票権なし)講演
翌2:30 ワイトマン独連銀総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト