明日のドイツ消費者物価指数に注目

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外国為替マーケット情報|2014/04/28

先週末は大きなイベントもなく、為替相場の動きも限定的なものとなりました。
欧州時間に発表された英国の小売売上高が市場予想を上回るものの前回数値は下方修正と微妙な結果、同時に発表となった住宅ローン承認件数も減少となったことからポンドが上下に揺さぶられる展開となりました。
米国時間に発表されたマークイットのサービス業PMI、総合PMIは市場予想に反し低下となったのに対しミシガン大消費者信頼感指数の確報値は速報値を上回る好結果となりました。
ウクライナ情勢も依然として緊迫した状況が続いており、G7ではロシアへの追加制裁を行うことで合意、早ければ本日にも内容が発表されるとされ警戒が強まります。

【主要通貨の動き】

ドル円は保ち合いの中で方向感を見失った状況が続いています。先週も103円台の奪還に失敗したことで下値を探る動きが強まっています。102.00近辺が先週末はサポートとなったものの割り込むと4月17日のサポート101.85、4月15日のサポートである101.50近辺、さらには4月の安値である101.30近辺が意識されます。上は先週102.70に幾度と上値を抑えられたことから、まずは102.70をしっかりと上抜けることが出来るかどうかに注目が集まります。

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ユーロドルも明日以降にユーロ圏の消費者物価指数の発表を控えているということもあり方向感の無い推移が続いています。まずは明日のドイツのザクセン州のものに注目が集まります。弱い結果が続くようだとECBの追加緩和観測が濃厚となることからユーロ売りが進み不沈空母ユーロの危機が訪れるかもしれませんが、逆に強い結果となると追加緩和観測からユーロを売っている参加者が締め出されユーロの上昇を後押しする可能性もあることには注意が必要です。

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ユーロ円は保ち合いを下に抜け出しそうな動きとなってきました。保ち合いを下抜け節目の140.00を下抜けるとトリプルトップのネックライン割れとなり139円割れ、さらには136円台も視野に入れた下落につながる可能性が高まります。今週発表されるユーロ圏の消費者物価指数、米国の経済指標の結果次第では下落圧力が増すというシナリオも考えられます。

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ポンドドルはジリジリと上昇した後、小売売上の結果を受けて上下に揺れた後、上値の重い推移となり、1.68を割り込んでの推移となっています。先週は前週のレジスタンスである1.684を上抜けることが出来ずに失速となってしまっていますが、今週もこの1.684を上抜けることが出来るかが重要になってくると思われます。上抜ければ更なる上昇圧力が加わると予想されます。

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豪ドルは下げ止まり感が出てきたものの0.93がレジスタンスとなり上値を抑えている状況が続いています。0.93を回復できずに下値を探る動きとなるとヘッドアンドショルダー類似の形となり0.90近辺を視野に入れた下落圧力が増すと考えられます。

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【本日の注目材料】

本日は米国の中古住宅販売件数の先行指標となる中古住宅販売保留件数の発表がある他は目立った材料は予定されていませんが、ウクライナ情勢に関してロシアへの追加の制裁に関しての報道が出てくる可能性があり、リスクオフ地合いが強まるリスクがあることには注意が必要です。
明日は本邦は祝日となりますが、欧州時間にドイツの消費者物価指数、英国では第1四半期のGDPの速報値の発表予定されています。ユーロ圏の消費者物価指数を占う上でドイツの物価指数は重要な経済指標ですが、特に市場が注目するのは、先行して発表となるユーロ圏の消費者物価指数との相関性の強いザクセン州のものとなります。この結果を受けてドイツの消費者物価指数の期待度が変化し、さらにはユーロ圏の消費者物価指数の予測が組み立てられることから順を追って確認していくことをお勧めいたします。
米国時間にはコンファレンスボードの消費者信頼感指数の発表が予定されています。先行するミシガン大消費者信頼感指数は上昇していることから期待が高まっていることから弱い結果となると反動も大きいと思われます。

【本日、明日の予定】

4月28日(月)
23:00 米3月中古住宅販売保留件数指数
23:30 米4月ダラス連銀製造業活動指数
4月29日(火)
07:45 NZ3月貿易収支
15:00 独5月GfK消費者信頼感
15:45 仏4月消費者信頼感指数
16:00 独ザクセン州消費者物価指数
17:30 英1-3月期GDP(速報値)
18:00 ユーロ圏4月消費者信頼感、経済信頼感(確報値)
21:00 独4月消費者物価指数(速報値)
22:00 米2月S&P/ケースシラー住宅価格指数
23:00 米4月消費者信頼感指数

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チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト