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PMIは総崩れ_2014/03/25

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為替マーケット情報|記載日:2014/03/25

昨日はアジア時間に発表された中国のHSBC製造業PMI、欧州時間に発表されたPMIもフランスこそ良好な結果となったものの、エースのドイツが弱含み全体でも若干の減速、米国時間の米国製造業PMIも弱含み、PMIはほぼ総崩れに近い状態となり、株式市場は上値の重い状態が続きました。

また、ウクライナ問題に関してG7緊急首脳会議を控え、相場は動きを鈍くしていたものの、ロシアに対して「クリミア併合を非難」「路線を変更するまでG8参加を停止」程度にとどまり、具体的な制裁に関しては出てこなかったことから為替相場への影響は限定的なものにとどまっています。

米国時間は欧州時間からの株式市場の軟化を受け、リスク回避色の強い相場展開となり、米国債利回りが軟調な推移となり、ドルが軟調な推移となりました。

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ドル円はアジア時間後半にFOMC後の高値である102.70近辺へトライする動きとなりましたが、失速し、下値を探る動きとなりました。上値の重さは意識されたものの102.20を割り込んだところでの底堅さも維持し、102.13近辺をサポートに下げ渋っている状況となっています。先週末からなんとか維持している102.00を割り込む動きとなると下方向の動きが加速する可能性が高いと思われます。逆にFOMC後の高値である102.70を上抜けることができると上昇圧力が高まると考えられます。

現状は少し方向感を見失いダラダラとした相場が続くことが予想されます。本日も経済指標、株式市場、債券市場の影響を受けながらの読みにくい展開が続くことが予想されます。

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昨日は欧州時間にフランスの良好なPMIで上昇、その後のドイツの弱いPMIで失速と忙しい動きとなりましたが、米国時間のドル売りに押し上げられ終わってみれば1.38台をしっかりと回復と不沈空母神話はまだ続きそうな気配を漂わせています。

本日は昨日のサポート、そして先週のサポートラインである1.375-6近辺をしっかりと維持できるかどうか、昨日のレジスタンスである1.3876を上抜けることができるかどうかを見極めたいところです。イベントは欧州時間の独IFO景況指数、さらには米国時間の経済指標、ドラギ総裁をはじめとするユーロ圏要人のコメント機会が予定されています。ユーロ高を牽制するような発言の可能性も十分に想定されることから、一応警戒が必要になります。

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ユーロ円も方向感が薄い状態が続いています。昨日もドル中心の動きからドル円、ユーロドルの綱引き状態となり、方向感が見出しにくい状況となりました。引き続き140.50-142.00のレンジをどちらに抜けるかをしっかりと見極めたいところです。

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保ち合いが続くポンドドルも下げ止まり感が少しでてきました。本日は物価関連の経済指標が予定されていることから結果次第では大きく動く可能性があると考えられます。

現在1.65を挟む攻防を繰り広げていますが、まずは、先週末の安値である1.646を守れるかどうか、上は昨日の飛び跳ねた高値である1.6536を上抜けることができるかどうかを見守りたいところです。

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ここにきて豪ドルの強さが目立ち始めています。追加利下げ観測の後退から、底堅い推移を続けていましたが、昨日の弱い中国製造業PMIでの下押しも限定的となり、年初来高値を更新となりました。RBAの高値牽制発言には注意したいところですが、テクニカル的にはさらなる上昇も想定できそうな形となってきました。

昨年12月2日、12月10日の高値を抑えた0.9170を上抜けるともう一段の上昇を見込むことができると考えられます。

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【本日の注目材料】
本日は欧州時間に独IFO景況指数の発表が予定されています。先行するZEW景況指数やPMIなどが弱含んでいることから市場予想は弱気な数字となっていることから、逆に強い結果となったときのインパクトは大きくなると予想されます。また、英国では物価指数三兄弟(消費者物価・生産者物価・小売物価)の発表が予定されています。市場予想は若干弱い数字となっていますが、予想通り弱い数字となる昨今強まっている早期利上げ観測が若干後退し、ポンド売りが強まることが想定されます。逆に、予想に反し強い結果となるとポンドエクスプレスが走り出すきっかけになるかもしれません。

米国時間は住宅価格、新築住宅販売と住宅関連の経済指標に加えコンファレンスボードの消費者信頼感指数の発表が予定されています。市場の注目度は過去の住宅関連のものよりも現在の消費者信頼感指数の方が高いと予想されます。先行するミシガン大消費者信頼感指数は弱含んでいますが、ブレの大きい経済指標となるため、ポジティブ、ネガティブともに警戒が必要になると思います。

また、米国時間にはユーロ圏の要人のコメント機会が多くなっています。ユーロ高を牽制する発言、追加緩和をにおわす発言等には注意が必要です。

【本日の予定】
13:45 ロウRBA総裁補佐講演
16:45 仏3月企業景況感
17:30 ビスコ伊中銀総裁講演
18:00 独3月Ifo景況感指数
18:30 英2月消費者物価指数、小売物価指数、生産者物価指数
20:00 英3月CBI流通取引調査
22:00 米1月FHFA住宅価格指数
22:00 米1月S&P/ケースシラー住宅価格指数
23:00 米2月新築住宅販売件数
23:00 米3月消費者信頼感指数
23:00 米3月リッチモンド連銀製造業指数
翌1:00 ドラギECB総裁講演
翌1:30 ワイトマン独連銀総裁講演
翌2:00 米2年債入札(320億ドル)
翌5:00 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト