ドル/円、9月までは“官製レンジ:122-125円”主体の展開に?

7月FOMCは時間稼ぎが主目的?

本日未明に開催されたFOMCとその後の声明文を総括すると、可もなく不可もなく、相変わらずの玉虫色で幕を閉じたといってよさそう。穿った見方をすると、今回7月のFOMC声明文(今回に限った話でもありませんが・・・)は、玉虫色表現を使用しつつ、のらりくらりと時間稼ぎをすることが主目的では?とも思える内容。

毎度のことながら、当局と市場参加者との利上げタイミングについての駆け引きが盛んで、一方の当局(=FRB)は出来得るだけ“それらしき匂い”を醸し出しつつ、下手な言質を取られぬよう一言一句に細心の注意を払い、一方の市場参加者は出来得るだけ具体的かつ明確な離陸地点を探ろうとその言葉尻を拾うために必死の様相。

今回の声明文では、そのあたりの“ヒント”は明確に示されておらず、相変わらず「米経済と雇用市場は引き続き力強さを増している」との認識に終始し、結局市場参加者が求める「9月」「10月」「12月」に関するヒントは出ずじまい。

それもそのはずで、結局はイエレンFRB議長自身がいつにするかを決めかねており、最短であっても9月までの時間経過を待たなければ“合理的確信(reasonably confident)” を得ることができず、よって結論の先送りをせざるを得ない足もとの事情を慮るべき。

今後のスケジュールを確認すると、次回FOMCは9月16・17日(8月は開催なし)で、それまでには2回の雇用統計発表および個人消費インフレ率、また当局が大いに重視する雇用コスト指数等の結果を見極める必要があり、裏を返せば“合理的確信(reasonably confident)”が得られなければ躊躇なく結論を先延ばしできるというイニシアチブをFRBは握っている状態。

個人的には、FRBお得意の“ビハインド・ザ・カーブ”よろしく「12月」説が有力と考えていますが、今のところFRBは『待てば甘露の日和あり』の姿勢で、物価と雇用の趨勢を見極めるまであえて旗幟を鮮明にする必要もなく、粛々と時間の経過を待つより仕方がない状態。今夜発表のGDP第2四半期速報値も大いに気になるところですが、昨今の国際商品価格の下落基調も視野に入れつつ、当面のドル/円相場は“官製レンジ”である122-125円をメインターゲットにするのが得策と考えますが、いかがでしょうか?

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津田 隆光|マネースクエア 市場調査部 チーフアナリスト

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」ではコメンテーターを務める。