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走り出したポンドエクスプレス

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外国為替マーケット情報|2014/07/02

昨日は欧州時間に発表となりました英国製造業PMIが市場予想を大きく上回ったことから高値更新が続くポンドが更に上値を更新となり一時1.7166付近まで上値を伸ばす動きとなっています。月足チャートでもしっかりとレジスタンスを上抜けてきたことから中長期でも大きな波動となる可能性が高まっています。

ポンドドル月足チャート

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米国時間に発表されたISM製造業景況指数は市場予想を若干下回ったことから発表直後はドル売りが強まりましたが、内容的には市場予想を下回ったものの決して弱い水準ではなく新規受注などが改善されていたことから市場のリスクオン地合いは強まり米国株式、米国債利回りともに上昇の動きとなりました。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は株価上昇、米国債利回り上昇とリスクオン地合いに後押しされ小幅ながら続伸となりました。101.60付近がレジスタンスとして現在、頭を抑えていることから、まずはこの101.60付近をしっかりと上抜けることができるかに注目したいところです。上抜けることができれば次は6月27日のレジスタンスである101.75、101.80などが待ち構えるゾーンへのトライとなります。底は101.50をしっかりと守り通したことからまずは101.50がサポートとして意識され下抜けると101.40、101.25などが意識されると思われます。

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ユーロドルは米国ISM製造業指数の発表後上値を攻めたものの1.37のバリアにしっかりとブロックされ伸び悩む推移となっています。この1.37を上抜けることができるともう一段の上昇余地が生まれると考えられますが、未遂に終わると利食いに押され下値を探るというシナリオも考えられます。上抜けたら買い、売るのなら上抜けたところにストップというのが正攻法となることから、1.37を上抜けたところでは上昇速度が短期的にアップする可能性があるため注意したいところです。

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ユーロ円はレジスタンスになると予想される139.00付近での攻防となっています。ドル中心の相場が続いていたことから方向感の薄めな状態が続きましたが、139.00をしっかり上抜けるとバランスが傾き140.00付近を第一ターゲットとしたもう一段の上昇余地が生まれてくると思われます。サポートは引き続き138.00付近がしっかりと支えていることから引き続き138.00がサポートとして意識されると思われます。

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ポンドドルは強い製造業PMIに押し上げられ高値更新となりました。1.7をしっかりと上抜け月足ベースでもレンジ抜けとなっていることから、上昇圧力は引き続き強いと考えられますが、ロングポジションも相当溜まっていることには警戒が必要で大きなイベントを前にしたポジション調整にも注意したいところです。

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豪ドルは4月からのレジスタンスである0.946を上抜け0.95を少し上抜けるところまで一時上値を伸ばす推移となりました。レンジをしっかりと抜けてきたことから上昇圧力は引き続き強いと思われます。ただし、そろそろRBAの豪ドル高を牽制する動きも出てくることが予想されることからRBA関係者のコメント機会などには注意が必要です。

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【本日の注目材料】
本日は米国時間に雇用統計の前哨戦ともいえるADP雇用統計の発表が予定されています。週間の新規失業保険申請件数は安定的推移を続けていることからそれほど弱い結果にはならないと予想されますがフタを開けてみなければわからないことから発表前後は注意が必要です。またその後のイエレンFRB議長の講演にも注目が集まります。ハト派的なスタンスを強調するような内容となればドル安圧力となるかもしれません。

【本日の予定】

10:30 豪5月貿易収支
15:00 英6月ネーションワイド住宅価格
18:00 ユーロ5月卸売物価指数
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:30 米6月チャレンジャー人員削減数
21:15 米6月ADP雇用統計
23:00 米5月製造業新規受注
24:00 米イエレンFRB議長講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト