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主要通貨レンジ取引に終始

【著者】

強気な会見は追加緩和の可能性を排除しない

昨日の海外時間には、原油相場が反落し米長期金利が低下したことからドル売りが強まる場面もありましたが、主要通貨ペアはレンジ取引が続き、特にドル円は比較的狭い値幅の上下が続きました。

欧州時間序盤、日銀が金融政策を据え置いたことに加え、黒田日銀総裁が会見で「物価の基調は着実に高まってきている」「企業の価格設定行動は、昨年と様変わりして、価格の引き上げが続いている」などと全般的にタカ派的なコメントに終始したことからやや円買いが強まって、ドル円は119.90円付近まで下落しました。一方各国株価が堅調に推移する中米長期金利がやや上昇したことからユーロドルは1.1220台まで下落し、その結果ユーロ円は134.70円台まで下落しました。その後特段の材料はありませんでしたが、ドル円は120.10円台まで、ユーロドルは1.1270台まで反発し、ユーロ円も135.30円台まで上昇しました。

NY時間序盤、米長期金利が一段高となってドル買いが強まって、119.90円台まで小緩んでいたドル円は120.10円台まで反発し、ユーロドルは1.1210台まで下落しました。しかしその後原油相場が下落を開始し、米長期金利も下落したことからドル売りが優勢となって、ドル円は119.70円台まで下落し、ユーロドルは1.1260台まで上昇しました。この間ユーロ円は134.60円台まで下落したあと134.90円台まで反発しています。

NY時間午後にはいると米長期金利が反発したことからドルが買い戻され、ドル円は120.00円台まで上昇し、ユーロドルは1.1230台まで下落したあとレンジ取引となりました。

今日の海外時間には、英中銀(BOE)政策金利発表とカーニー・英中銀総裁の会見があるほか、米・新規失業保険申請件数、米FOMC議事録公表の発表と、ブラード・米セントルイス連銀総裁、コチャラコタ・米ミネアポリス連銀総裁、ウィリアム・米SF連銀総裁の講演が予定されています。

昨日の黒田日銀総裁の会見では、早期の追加緩和を示唆するような内容はありませんでした。このことから次回10月30日に追加緩和が行われるとの思惑が後退して円買いが強まる場面がありました。ただ、昨年10月31日に追加緩和を決定する前の会合後の会見でもやはり強気な姿勢を示していましたので、昨日の会見が必ずしも追加緩和の可能性を排除するものとはなりません。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト