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ここで利上げを決められるか!

【著者】

昨夜の大相場を受けて雇用統計を向かえることになります。

前回の雇用統計は、事前予想が15万人くらい。。という雰囲気の中27万人という誰もが疑問を抱くようなスーパーサプライズとなりました。

今回も、事前予想は20万人となっており、FED要人の発言を見ているとこの数字は上回ってくるとみて良さそうです。

しかし先行指標を見ていると、とても20万人が出てくるようには思えません。

経済指標 前回 予想 結果
シカゴ購買部協会景気指数 56.2 54.0 48.7
ISM非製造業景況指数 59.1 58.0 55.9
ADP民間雇用者数 ↑19.6万人 19.0万人 21.7万人
ISM製造業景況指数 48.6 50.5 50.1

ADPのみ事前予想を上回り、10月の数字も18.2万人から19.6万に上方修正されています。しかし、ADPをみて雇用統計に欠けたとしても勝率は50%程度ですので参考になるとは言えないでしょう。

10月の数字は27万人ということからもFEDの自身の裏付けとなるとみて、仕方なく20万人以上の数字が出てくると見込むほかありません。

やっかいなのは、10月の数字の下方修正が出てきた時です。
そうなると、これまで年金や巨額の買いオーダーに支えられていた122.25-30円を割り込むこととなり、先月の発表前の水準である121円台に下落することとなります。

利上げ期待は再び後退し、マーケット関係者は煮え切らない米国の経済指標にうんざりすることでしょう。
こうなれば、株価にも良い影響となるとはいえません。その場合は、週明けの日経平均株価は19,000円割れも考えられることから、素直に売るしかなさそうです。

直近のマーケット心理はどっちつかずというところですが、ドル円の発射台が123円台にのってくると、なんとか122円台もキープできるといったところでしょうか。

素直に良い数字が出た場合は、いよいよ利上げ確率を9割近くまで織り込みにいくことになり、8月以降の125円(黒田ライン)が見えてきます。

その前に発射台が122円台だと、先日3回トライして抜けなかった123.70-80円がありここを突破する前に一揉みするでしょう。

しっかりとしたドル買いが続けば、ロンドンフィックスまでには突破し、週明けには124.50円付近までの上昇が見込めそうです。

12月米国雇用統計まとめ

・ポジティブサプライズ
素直に上昇、123.70円を越えられるかどうか。

・予想通り
数字の予想はナンセンスかもしれませんが、予想白といわれますと事前予想をやや上回り、10月結果の下方修正でしょうか。
この場合は、発表後123円台半ばまで上昇するも行って来いとなるでしょう。

・ネガティブサプライズ
15万人~20万人の間であれば、122.25-30円は守れるかもしれません。
しかし、それ以下となると株売り・ドル売りが強烈に加速するでしょうから、文句なしで売り仕掛けるしかなさそうです。

今回の米国雇用統計は、12月利上げと日経平均株価2万円越えを占う非常に重要な材料となります。6月以降、マーケットは右往左往してきましたが、このあたりで煮え切ってほしいものですね。

ちなみに、過去9年の12月の米国雇用統計は7勝1敗1分と非常に高い確率で上昇します。
(参考:12月雇用統計アノマリー

今年もきっと上昇する。。。と願いたいものです。

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川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」