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米・雇用統計の結果を受け利上げ開始期待大きく後退_10/05

【著者】

ドル売り強まるも再び120円

金曜日の海外時間には、発表された米・9月雇用統計が予想よりも弱い結果だったことから米長期金利が低下し各国株価が下落してドルが全般的に売られましたが、NY時間引けにかけて米長期金利と各国株価が反発したことからドルも買い戻されました。

欧州時間、各国株価が堅調に推移する中ドル買いが優勢となって、ドル円は120.40円付近まで上昇し、ユーロドルは1.1140台まで下落しました。

NY時間序盤に米・9月雇用統計が発表されました。失業率こそ予想通りの5.1%でしたが、非農業部門雇用者数が14.2万人増(予想20.1万人増)、平均賃金が±0.0%(予想+0.2%)、平均労働時間が34.5時間(予想34.6時間)、労働参加率が62.4%(前月62.6%)とその他の主要項目全てで予想を下回る低調な結果となったことから、利上げ開始が遠のいたとの思惑で米長期金利が急落し、NYダウ先物など各国株価も下落する中ドルが急落し、ドル円は118.90円台まで下落し、ユーロドルは1.1310付近まで上昇しました。この間ユーロ円は134.70円台まで上昇したあと134.20円台まで反落しています。

しかし、NY時間午後から引けにかけて、米長期金利と各国株価が反発する展開となったことから、ドルは全般的に買戻しが優勢となって、ドル円は120.10円台まで反発し、ユーロドルは1.1200付近まで下落しました。この間ユーロ円は。134.80円台まで上昇したあと134円台半ばでのもみ合いとなりました。

今日の海外時間には、ユーロ圏・9月サービス業PMI(確報値)、英・9月サービス業PMI、ユーロ圏・8月小売売上高、米・9月ISM非製造業景況指数、米・9月労働市場情勢指数(LMCI)の発表が予定されています。

金曜日に発表された米・9月雇用統計は、単月の数字とは言え、非農業部門雇用者数が前月分の下方修正も含め非常に弱かっただけでなく、ほぼ全項目に亘って予想を下回る低調な結果でした。この結果を受けて、市場では10月に利上げを開始する、との見方が大きく後退しましたが、最近のFRB幹部の発言から、12月の利上げ開始はまだ可能性がある、と見られています。ただ、これまで雇用に関してはもう問題がなく、あとはインフレが上向けば利上げが開始される、と見られていたところから、雇用にも不安が出てきたことから、個人的には年内の利上げ開始の可能性は非常に低いと考えています。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト