相場の流れはポジションの偏りの修正で一気に起こる

【著者】

日経平均は2016年に入り6営業日連続前日比マイナス。また、中国を始めとする世界的な株式市場も不安定な状況が続いています。現在の株式・商品・為替市場は総悲観の様相。大発会の大幅安(582円安)は歴史的な大変動を暗示しているのでは?との不気味さが漂っています。

ただ、私の脳裏に浮かんだのは昨年の1月相場。もちろん今年とはバックグラウンドが異なるとはいえ、昨年2日に高値120.70円の高値を付けた後、15日のスイスフランショックを受け115.85円の安値を示現とまさに今回と同じ(下落幅は昨年の方が大きい)波乱の幕開けとなっていました。念のため調べてみたところ昨年12月分の米雇用統計は今年8日と同じく、市場予想を上回る内容であったにも関わらず、市場はネガティブな材料を見つけては(今年の場合、平均時給の伸び悩み)そこを材料に売り優勢の展開となっていました。

ところが昨年の場合、総悲観であったドル/円は16日から切返しの動きへ。仮に本日以降、世界的に株価が安定するようであれば、これまでの総悲観ムードは大きく後退するのでは?と個人的に考えております。下記のチャートは東証の空売り比率と日経平均株価の推移を示しています。今月7日に昨年9月の高値に接近(これは2008年以降で最高)。そして、昨年9月の場合高値を付けた後、日経平均は約9%上昇となりました。現在CFTCの円ポジションは4103枚の円買いポジションですので、空売り比率の低下に伴い、株価上昇→金利差に着目=ドル/円は徐々に円安へと向かう可能性があるのではということです。市場というのは一夜でムードが変わることがあります。現在は中国発の株式相場に焦点が当たっていますが、本来のテーマである金利差に注目が集まれば、流れは変わることが考えられます。もちろん、もう一波乱あるかもしれませんし、「相場に絶対はない」ことを最後に記しておきます。

<資料>日経平均と空売り比率の推移
日経平均と空売り比率の推移
出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

常に個人投資家の皆さんとともに! 比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!