方向感の薄い相場_2014/01/17

FXマーケット情報|記載日:2014/01/17

昨日の米国時間に発表された米12月消費者物価指数は全体で+1.5%(前年比)、コアで1.7%(前年比)と市場予想通り、新規失業保険申請件数は32.6万件と市場予想よりも強い結果、さらにはフィラデルフィア連銀製造業指数は9.4と市場予想よりも改善と良好な結果となりました。しかし、シティグループの決算が期待外れであったことなどもあり、株価は伸び悩み、米国債利回りは低下、リスク回避色の強い動きとなりました。

為替相場ではドル売りが進む展開となり、ドル円は104.15近辺まで押し込まれる場面が見られましたが、104.30を割り込んだところでは底堅さを見せ、104円台をキープしています。

ユーロドルは序盤はドル売りの流れに乗り上昇となりましたが、その後下落。上下動を繰り返し方向感のない状況がつづきました。

アジア時間に大きく売り込まれた豪ドルは上値は依然重いものの、0.88を割り込むところでは底堅く推移し0.88台を奪還しました。

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【本日の注目材料】

本日はアジア時間には目立った材料はありませんが、欧州時間には英小売売上高、米国時間には住宅着工件数、鉱工業生産、ミシガン大消費者信頼感指数の速報値と粒ぞろいのラインナップとなっています。

市場予想は住宅着工件数は若干減少、建設許可件数は増加となっています。ここのところ注目度は薄くなってきていますが、米経済回復の支えたなった住宅関連の数字で弱い数字が続くと徐々に不安が高まる材料となるかもしれません。

鉱工業生産も前月からさらに上昇の市場予想となっています。今週発表された製造業関連の景況感も強めとなっていることから期待が高まります。

ミシガン大消費者信頼感指数は市場予想は改善となっていますが、ブレの出やすい経済指標となりますので発表直後は注意が必要です。

先日の雇用統計ショックから強いと思われていた米国経済への不安が高まり、相場全体が不安定になっているような気がします。まだ、しばらく方向感の掴みにくい相場が少し続くかもしれません。

【本日の予定】
08:50 日 対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベ−ス)
18:30 英12月小売売上高
19:00 ユーロ圏11月建設支出
21:15 モルガン・スタンレー決算発表
22:30 米12月住宅着工件数、建設許可件数
23:15 米12月鉱工業生産、設備稼働率
23:55 米1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値
翌2:30 ラッカー米リッチモンド連銀総裁(投票権なし)講演

クイックチャートチェック

ドル円日足

昨日のアジア時間に105円のトライ失敗後、上値の重い推移が続いています。しかし、底も固く、昨日は104.15-25近辺では強いサポートが確認されました。このライン、また節目の104.00を割り込むような推移となると崩れるスピードは速まると思われます。現状はまだ調整の範囲内の推移で方向感のない動きを続けているといえるでしょう。

上は節目の105.00、105.40を上抜けれるかどうかをしっかりと確認、上抜けると上昇圧力が更に高まると考えられます。

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ユーロドル日足

7月からのトレンドライン(赤線)はかろうじて終値ベースでは維持しています。しかし上値の重い状態は変わらず、方向感の無い推移が続いています。

方向感を見出すためには下は1月12日、また昨年12月初旬にサポートとなった1.354近辺(黄色線)をしっかりと下回ってくる必要があります。上はまずは今週の高値近辺であり節目の1.37を上抜けること、さらには昨年から上値を叩いている1.38前半をしっかりと上抜けることを確認する必要があります。

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ユーロ円日足

根強い円安神話のなか、伸び悩む通貨ペアの一つであるユーロ円ですが、陽線が2日続いた後、値を下げる展開となっています。142を割り込んだところでは底堅く推移し現在142円を挟んだ攻防を繰り広げています。狭いレンジ内での推移を続けており、方向感の無い状態といえるでしょう。

1月14日の安値である140.50近辺を割り込んで来たら下落圧力が増加、年初からの143.2を上抜けることができれば上昇圧力増加と考えられ、現在は中立といったところでしょうか。

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ポンドドル日足

昨年後半から底堅い推移を続けていましたポンドですが、ここにきて少し上値の重い推移が続いています。

1.63近辺(黄色線)が昨年終盤から強いサポートとして機能しているのが確認出来ます。その1.63の少し下、1.626の赤いラインが9月、10月のレジスタンスラインからその後のサポートへ転じていることからこのラインをしっかりと下回ると方向感が下向きに転じてくると考えられます。下落基調が強いですが、ここから下1.626-1.631ゾーンは固いゾーンとなるかもしれません。

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AUDUSD日足

豪ドルは昨年12月18日の安値である0.882近辺を割り込み、下落が加速する場面もみられましたが、ここにきて失速となっています。0.88を割り込んだところでは底堅く、「ダマシ?」と思われるような推移となっています。投機筋の売りポジションも相当数溜まっている状況に加え昨日の豪雇用統計で一気に下げを加速していたことからの調整が入り下がりにくくなっていますがあと数日様子を見たいところです。昨日の安値である0.8775近辺を割り込むともう一段の下落が想定できます。

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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト