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RBA政策金利、ISM非製造業景況指数などに注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日は米国時間に発表された製造業受注が冴えない結果となったことや原油価格が軟調な推移、株式市場も上値の重い状態となったためにリスク回避型の動きとなりました。円が底堅い動きとなったほか、資源国通貨は軟調な推移となっています。
また、ジョルダン・スイス中銀総裁からはスイスフランが著しく過大評価されているとコメントし、介入、追加緩和の可能性を示唆しましたが、スイスフランへの影響は限定的なものとなっています。

主要通貨ペアの推移(2016/4/5)

USDJPY

ドル円は上値の重い推移が続き、再度110円割れを試すような動きとなっています。今年に入り4回目の110円割れトライとなり、再度111円を割り込むような動きとなると大崩れとなる可能性が挙げられます。
週足チャートなどで見ると110円を割り込むような動きとなると105円付近や110円付近まで下げ余地があるようにも見えるため、少し下がったところで値ごろ感で買うというのはリスクがあるかもしれません。

ドル円

EURUSD

ユーロドル1.14を超えたところで伸び悩む動きとなっています。大台の1.15をしっかりと上抜ける動きとなると伸びしろが広がりそうな状態ですが、この付近で失速してしまうと、再度下値を探りに行く可能性が強まるため、ここで踏ん張れるかどうかをしっかりと見守りたいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は上値の重い推移となり、127円台を割り込む動きとなりました。昨日、サポートとなったのは先週末にレジスタンスとなった126.45付近となっており、本日はこの水準を守れるかどうかに注目したいところです。割り込んでしまうようであれば下落がさらに勢い付く可能性も考えられるため、注意したい水準です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは方向感の薄い推移が続いています。日足チャートを見ると値動きが収縮し、力を貯めているようにも見え、抜け出した方に大きく動く可能性が高まっています。そのため、どちらに抜け出すかをしっかりと確認したいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは上値の重い推移が続いており、先ほど0.76を割り込む動きとなっています。本日はRBA政策金利の発表も予定されており、アジア時間には不安定な推移となることが想定されます。

日足チャートを見ると上昇に一服感が出てきており、安値を結んだトレンドラインや24日のサポートとなった0.748付近を割り込むような動きとなると下落が勢い付く可能性も浮上しているため、下値を探る動きとなった際には注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にオーストラリアでRBAの政策金利の発表が予定されています。年初から豪ドルは堅調な推移を続けており、RBAが通貨高を懸念し始めているとの声が多く上がっており、声明文での通貨高牽制コメントの有無、追加利下げ示唆の可能性が挙げられます。

また、ECB、RBNZが利下げに踏み切ったことを考えるとサプライズ利下げの可能性もゼロではないと考えられます。
ただし、これらの可能性が指摘されているということは逆に通貨高懸念や追加利下げの可能性が含まれないような内容となった場合には発表後、急上昇というシナリオも十分に考えられます。
いずれにせよ発表前後は豪ドルが上下に振れる可能性があるため注意が必要です。

欧州時間はドイツの製造業受注、ユーロ圏のPMIの確報値がの発表が予定されています。大きなサプライズとならない限り、相場への影響は限定的と考えられますが、ユーロを中心に一応の警戒が必要です。
英国のサービス業PMIは弱い結果となった場合にはEU離脱懸念と併せ、ポンドの上値を圧迫する材料になると考えられます。いずれにせよ、発表後の動きを確認したいところです。強い結果となった場合、上昇後、すぐに押し戻されるような動きとなるようであればEU離脱懸念や原油価格の下落などの他の要因による売り圧力が強いことが確認できるなど、その後の動きを予測するのに役立つと考えられます。

米国時間は米国の貿易収支ISM非製造業景況指数などの発表が予定されています。貿易収支は少し前まではあまり重視されていませんでしたが、昨今では米国の輸出減少懸念などもあり、注目度が多少上がっているため、内容次第では過敏に反応する可能性が挙げられます。

ISM非製造業景況指数は冴えない結果となった前回からの反動に注目が集まります。底堅い結果を見せることができれば、強い結果となった雇用統計、50台を回復したISM製造業景況指数などと併せてドルの下支え材料となることが想定されます。

本日の予定

08:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁(投票権なし)講演
10:30 豪2月貿易収支 
12:45 日10年国債入札
13:30 豪準備銀行(RBA)政策金利発表 
14:00 エバンス米シカゴ連銀総裁(投票権なし)講演
15:00 独2月製造業受注 
16:50 仏3月サービス業PMI(確報値)
16:55 独3月サービス業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏3月総合・サービス業PMI(確報値)
17:30 英3月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏2月小売売上高 
21:30 米2月貿易収支 
21:30 加2月貿易収支 
22:45 米3月マークイット総合・サービス業PMI(確報値)
23:00 米3月ISM非製造業景況指数 
23:00 米4月IBD/TIPP景気楽観度指数 
翌1:15 ショイブレ独財務相講演
翌3:45 ウィルキンスBOC副総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト