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イベント多く忙しい1日

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外国為替マーケット情報|2014/07/15

昨日の米国時間は大きなイベントはなかったものの発表されたシティグループの決算が減益となったものの市場予想を上回ったことから株式市場が底堅い推移となり、米国債利回りもジワリと上昇となりました。為替市場ではドルが底堅さを見せたほか小動きながらショートスクイーズをみせたユーロなどが強い動きとなった反面、膨らんだ買いポジションの調整が進んだポンドの上値の重さが目立つ推移となりました。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はもみ合いが予想された101.50台での推移が続いた後、アジア時間に入り、101円50台を上抜け101.60台まで上値を伸ばしています。ここで踏ん張りきれれば102円台へのトライの可能性が高まりますが、本日はイベントが目白押しであることには注意したいです。テクニカル面ではレジスタンス候補が7月10日、8日などに上値を抑えた101.85、節目の102.00などが意識されると思われます。サポートは昨日のNY序盤のサポートである101.45、先週後半のサポートである101.20付近が意識されると思われます。イベントが続くことから様子見モード、さらには薄い材料しか出てこない可能性も高く、こじんまりとした動きはまだしばらく続くかもしれません。

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ユーロドルも引き続き方向感の薄い推移となっています。欧州時間序盤に恒例のショートスクイーズ状態となり上値を伸ばすものの長続きせず、鈍い推移を続けています。先週からサポートとなっている1.359、先週の高値である1.365付近のどちらに抜けていくかをしっかりと確認したいところです。

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ユーロ円はユーロドルの上昇に併せてしっかりと138円台を回復した後は小動きとなっています。本日はまず昨日のNY時間からのレンジである138.20-138.50のどちらに抜けてくるかに注目したいところです。日足チャートでは若干下方向を向いているものの138円を割り込んだところではしっかりと支えられていることから依然として方向感の薄い状況が続いていると考えられます。

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ポンドドルは昨日とうとうサポートであった1.71を割り込んだ後は上値が重く1.71台を回復できない推移となっています。日足チャートでは7月8日の弱い鉱工業生産後につけた安値の1.7085付近を下回るところでの推移となっていることからもうもう一段の調整余地も生まれており、1.7前半くらいまでの下押しの可能性も浮上しています。

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豪ドルは方向感ゼロの推移が続いています。本日のRBA議事録の発表後に多少の上昇をみせたものの限定的なものに留まっています。オーストラリア発の材料よりも本日の米国におけるイベント、また明日の中国のGDPをはじめとする経済指標からの影響が大きいと考えられます。
テクニカル面では本日も0.9375−0.94のどちらに抜けてくるかに注目したいところです。

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【本日の注目材料】

本日はイベントが多く、アジア時間の日銀の金融政策決定会合、その後の黒田総裁の会見、欧州時間にはBOEカーニー総裁をはじめとするメンバーの議会証言、英国消費者物価指数、ドイツZEW景況指数、米国時間の米国小売売上をはじめとする経済指標、イエレン議長の議会証言、また、JPモルガン、ゴールドマンサックスなどの金融機関の決算発表などが予定されています。
日銀の金融政策決定会合では変更なしが濃厚と予想されていることからサプライズ追加緩和でもない限り市場への影響は限定的と予想されますが、黒田総裁の会見では市場の一部が期待する10月緩和の可能性を探る動きとなることが想定され、期待を吹き消すような内容となるようだと円買いで反応する可能性があるため注意したいです。逆に可能性は薄いと思われますが追加緩和を示唆する会見となれば円売り加速の可能性も残ります。
欧州時間は英国消費者物価指数、カーニー総裁の議会証言にて早期利上げ観測を後押しする材料が出てくると調整の進むポンドが息を吹き返す可能性も浮上しますが、物価指数が弱含むような結果となると更なる調整が進む可能性も残ります。
米国小売売上はマーケットが欲しがっている景気回復を裏付ける強いデータが得られるかどうかに注目が集まり、イエレン議長の議会証言においては利上げ開始時期、QE縮小後の政策に関してのコメントに注目が集まります。

【本日の予定】

日銀金融政策決定会合結果公表
10:30 豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会議事録、公表(7月1日開催分)
15:00 日銀、経済・物価情勢の展望レポート(中間評価)公表
15:30 黒田日銀総裁会見
16:30 ノワイエ仏中銀総裁講演
17:30 英6月消費者物価・小売物価・生産者物価指数
18:00 独7月ZEW景況指数
18:00 ユーロ圏7月ZEW景況指数
18:00 カーニーBOE総裁、ベイリーBOE副総裁、英議会で質疑応答
20:00 JPモルガン・チェース、4-6月期決算発表
20:30 ゴールドマン・サックス、4-6月期決算発表
21:30 米6月小売売上高
21:30 米6月輸入物価指数
21:30 米7月NY連銀製造業景況指数
23:00 米5月企業在庫
23:00 イエレンFRB議長、米上院銀行委員会にて証言

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト