マーケット

日本政府の本音はどちら?

【著者】

介入の可能性は低い

昨日、今日と菅官房長官は
「為替市場は緊張感をもって注視、必要に応じ適切に対応」
と述べています。

一方安倍総理は米WSJ紙のインタビューでここ数カ月の円高傾向について
「恣意的な為替市場への介入は慎むべき」「通貨安競争は絶対に回避を」
と述べています。

安倍総理の発言は、現在のG7の立場を代表する発言で、今月10日から広島でG7外相会合、5月20日から仙台でG7財務相・中央銀行総裁会合、そして5月26日からG7伊勢志摩サミットを議長国として開催する立場の日本としては当然の内容です。

一方菅官房長官としては、質問に対して一般論を述べたと考えられますので、現在の日本政府の立場を考えれば、インフレ率向上や輸出企業の収益といったメリットがあるとは言え、市場に直接的に働きかけるような行動はできないと考えられます。

110円を一時割り込んだことから、為替介入を期待する向きもあるとは思いますが、購買力平価などから見ると依然として円安水準にある現在は、その可能性はほとんどないと考えられます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
■メッセージ等はこちら
>>高野やすのり様プロフィールページ

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト