日銀追加緩和観測遠のき円買戻し

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外国為替市場情報|2014/04/09

米長期金利低下も円買いの要因

昨日の海外時間には、黒田日銀総裁が日銀金融政策決定会合後の記者会見で追加緩和に否定的な発言をしたことから円買いが強まりました。

欧州時間序盤、日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の会見で「2%の物価目標を達成できると確信」「現在、追加緩和を検討していない」「逆方向の調整の余地もある」などとタカ派的な発言をしたことから円買いが強まって、ドル円は102.10円台まで、ユーロ円は140.70円台まで下落しました。この間全般的にドル売りが強まったことからユーロドルは1.3790台まで上昇しました。

NY時間にはいっても円買いの流れが続く中、米長期金利が低下したことからさらにドル売りが強まって、ドル円は102.00円台まで下落し、ユーロドルは1.3810台まで上昇しました。

NY時間午後にかけて、米長期金利が一段と低下したことから円が一段高となって、ドル円は101.50円台まで、ユーロ円は140.00円台まで下落幅を拡大しました。

今日の海外時間には、独・2月貿易収支/経常収支、英・2月貿易収支の発表と、米FOMC議事録の公表、エバンズ・米シカゴ連銀総裁の講演が予定されています。

日銀の追加緩和に対する期待が黒田総裁の発言で一気に冷やされたことから円売りのポジションが巻き戻されました。また米長期金利が下落していることも円の買戻しを後押ししています。円売りのポジションはピーク時よりも少なくなってはいるものの、まだそれなりの規模で残っていると見られることから、米長期金利の低下が続けば、ドル円も一段安となるでしょう。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト