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米・第2四半期GDPの強い結果を受けドル円一時103円台_7/31

【著者】

指標で上がった相場は指標で反落する可能性も

昨日の海外時間には、発表された米・第2四半期GDPが非常ひ強い結果だったことに加え、第1四半期GDPも大きく上方修正されたことから米金利が上昇し、全般的にドル買いが強まって、ドル円は一時5月2日以来の103円台に乗せました。

欧州時間序盤、発表された独・ザクセン州消費者物価指数は予想ほど低下していませんでしたが、ヘッセ州消費者物価指数の低下幅が大きかったことなどからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3390台まで下落しました。一方ドル円米長期金利が堅調に推移していたことからじり高となって102.20円台まで上昇しました。

NY時間に米・7月ADP民間雇用者数、米・第2四半期GDPの発表とFOMCを控えていることもあって小動きが続きました。

NY時間序盤、発表された米・7月ADP民間雇用者数はやや予想よりも弱い結果でしたが、直後の発表があることもあって相場に与えた影響は限定的なものでした。21時30分に発表された米・第2四半期GDPは、予想(+3.0%)を大きく上回る+4.0%と発表され、さらに第1四半期分も-2.9%から-2.1%へ大幅に情報修正されたことから米金利が大きく上昇する中全般的にドル買いが強まって、ドル円は102.70円台まで、ユーロ円は137.30円台上昇し、ユーロドルは1.3360台まで下落しました。その後ユーロドルはもみ合う展開となりましたが、米金利の上昇が続く中円売りが続き、ドル円は102.90円台まで、ユーロ円は137.80円付近まで上昇幅を拡大しました。

FOMCは、大方の予想通り100億ドルのテーパリングを決定しましたが、発表直後には円売りが強まって、ドル円は103.10円台まで、ユーロ円は137.80円台まで上昇しました。しかし円売りは続かず、声明で「インフレは長期的な目標にやや近づいた」とされましたが、注目された労働市場に関しては「労働市場の状況は改善し、失業率は一段と低下した」としたうえで「広範な労働市場の指標は労働資源の著しい余剰が依然存在することを示している」となお厳しい見方が示されたことから、タカ派的ではないとの見方で米金利が反落する中ドルが売り戻され、ユーロドルは1.3400台を一時回復し、ドル円は102.70円台まで反落しました。

今日の海外時間には、独・6月小売売上高指数、英・7月ネーションワイド住宅価格、独・7月雇用統計、ユーロ圏・7月消費者物価指数、ユーロ圏・6月失業率、米・新規失業保険申請件数、米・7月シカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。

昨日の米・第2四半期GDPの結果をうけて米長期金利が大きく上昇しドル円も一時103円台を回復しました。ここからも明日の米・7月雇用統計などを受けて米長期金利が一段高となればドル円は上値を追うことができるでしょう。ただ、FOMCの声明を見る限り、利上げの前倒しには慎重な姿勢が残っていため、明日の雇用統計結果が思わしいものでなければ、再び102円割れも想定しておく必要があるでしょう。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト