マーケット

売りの個人投資家、買いの海外勢

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外国為替マーケット情報|2014/09/12

ついに107円台へ!

今週もドル円の上昇は衰えることなく上昇し、このまま107円台に乗せて引けると5日陽線となりそうです。
そうなると、週明けにはさらなるストップロスを誘発し、ギャップアップして始まり、東京市場の開始と共に下落するという良くあるパターンとなりそうです。

昨晩、ドル円は107円に乗せた後、107.20円を天井に上げ渋った後にまとまった利益確定の売りのような下落をみせ、106.65円まで下落。
午前中の安値を面合わせし、106円前半まで崩れるかと思われましたが、ここでサプライズがありました。
日銀の黒田総裁がWBS(ワールドビジネスサテライト)に出演し、

「必要であれば、躊躇なく追加緩和する。」との発言でドル円は107.18円と高値をさらに更新。しかし、「今は必要でない。」との発言を受けて、いって来いの下落となる慌ただしい展開。売りポジションは一掃され、買いポジションもなぎ倒される慌ただしい展開となりました。
しかし、黒田総裁の現在の円安相場が「日本経済にマイナスになるということはない」発言から、一部で出てきていた「これ以上の円安は日本にとってマイナスでは」という懸念を払しょくした形となり、海外勢へのインパクトは十分あったのではないでしょうか。

ドル円

このことから、107円割れはあっても、しばらくは106円が岩盤のレジスタンスとなりそうです。度々当欄で書いている長期マネーの買いオーダーも106円前半でついたという声も聞かれません。
日経平均が16,000円台目前でやっと売買代金が伸びてきて、売買代金も本日は3兆円まで伸びてきました。しかし、これは16,000円手前で利益確定が大量に出ており、15,900円割れで買いが湧いてきたことがあるようです。
一方、ドル円もFX会社の個人投資家売買比率を見ていると、ドル円が上昇するに従い、売りポジションが増えてきているようです。
売り向かう個人投資家に、買い向かう海外勢というかたちですが、この個人投資家がが売り続けている限り、海外勢は買えることから、まだまだ上昇余地はありそうです。

とはいえ、今週に入り110円、111円といった声が出てきたことから、昨年の2月3月を思い出してみても、そういった強気な声が聞かれると、一旦踊り場となることが良くあります。トレンドには逆らいたくないところですが、上昇スピードも遅くなってきていることから、丁寧な押し目買いを心掛けたいところですね。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」