リスク回避色薄れる_2014/01/31

FXマーケット情報|記載日:2014/01/31

昨日の米国時間に米国の第4四半期のGDPの速報値が発表されました。結果は市場予想通りのものとなりましたが、個人消費が市場予想には届かず微妙な結果となりました。同時に発表された新規失業保険申請件数も前回よりも増加し、市場予想よりも弱い結果となりました。その後に発表された中古住宅販売件数保留件数は前月比-8.7%とネガティブサプライズとなりましたが、市場の反応も限定的なものとなりました。

市場ではFOMCを経過したこと、米GDPが市場の想定通り堅調な結果となったことから新興国へのリスク意識が薄れ、リスク回避の巻き戻しが起こりつつあります。米国株式市場も底堅さを取り戻し、米国10年債利回りも底をついて下げ止まりを見せています。

本日発表された本邦の全国消費者物価指数(除く生鮮/前年比)は市場予想よりも強い1.3%となりました。この結果を見ると物価は着実に上昇しているようにも見え、日銀の追加緩和観測を後退させるかもしれません。
外国人達が、「クロダサン、ホントニ、ツイカカンワ、スルンデスカ?」と疑問を持ち始めると円安神話の崩壊となる日も近いかもしれません。

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ドル円は102円を割り込んだところからは底堅さをみせましたが依然として103.00を上抜けることが出来ない推移となっています。連日下ヒゲを残してのエンジン全開となりそうな雰囲気はありますが、しっかりと103.00を上抜けるまで待ちたいところです。逆に再度102円台を割り込み今週の安値である101.75近辺を割り込むような推移となるとストップをヒットし下落スピードが加速する可能性が高まります。

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ユーロドルは先週7月からのトレンドラインを割り込んだものの反発しトレンドラインの引き直しを余儀なくされましたが、現在その引き直したトレンドラインに接触するところまで下落を強めてきました。このラインを割り込み、前回のサポートにもなっている1.35を割り込むと今度こそ大きな下落につながるかもしれません。

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ユーロ円は引き続き下落チャネルの中での推移が続いています。140.00をしっかりと割り込んでいるものの大崩れには未だ至っていません。昨年12月初旬のサポートとなった138.3近辺をしっかりと割り込むと135円台も視野に入れた下落につながる可能性が高まります。

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ポンドドルは日足で小さなダブルトップを形成し短期的にネックラインを割り込みましたが、反発し長いヒゲを残している状況となっています。再度下落し終値ベースでしっかりとネックラインを割り込むようだと1.63近辺まで視野に入れた下落につながる可能性が高まります。

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下落基調の強かった豪ドルですが、ここにきて底堅さを見せ始めました。しかし、上値の重さも依然として残っており0.8830近辺がレジスタンスとして機能しています。このラインを上抜けるようだと反発がさらに強まると考えられます。

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【本日の注目材料】
本日はアジア時間は中国が旧正月ということでシンガポール、香港市場が休場となることから流動性が低下する可能性があります。

欧州時間にはユーロ圏の消費者物価指数の速報値が発表されます。弱い結果となると追加緩和への意識が高まりユーロ売りが加速する可能性があります。

米国時間には個人所得、個人消費支出、シカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数の確報値など粒ぞろいのラインナップとなっています。シカゴPMIやミシガン大消費者信頼感指数はサプライズが出やすい経済指標となりますので注意が必要です。

また本日は週末ということもありポジション調整が多くなるため注意が必要です。

【本日の予定】
中国旧正月

08:30 12月失業率、有効求人倍率
08:30 12月全国消費者物価指数
08:50 12月鉱工業生産・速報値
09:05 英1月GfK消費者信頼感
17:00 ノワイエ仏中銀総裁、ノボトニー・オーストリー中銀総裁、講演
19:00 ユーロ圏1月消費者物価指数(HICP)・速報値
19:00 ユーロ圏12月失業率
20:00 サッコマンニ伊経済・財務相、会見
21:00 南ア12月貿易収支
22:30 米12月個人所得、個人消費支出
22:30 米12月コアPCEデフレータ
22:30 米10-12月期雇用コスト指数(前期比)
22:30 加11月GDP
23:30 クーレECB理事、講演
23:45 米1月シカゴ購買部協会景気指数
23:55 米1月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
翌0:00 ジョージ米カンザスシティ連銀総裁、講演
翌3:15 フィッシャー米ダラス連銀総裁、講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト