イラク情勢緊迫化でリスク回避の動き 6/16

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外国為替マーケット情報|2014/06/16

円買い強まる

金曜日の海外時間には、米長期金利が反発したことなどから、ポンド以外の通貨に対してドルが買い戻されました。

欧州時間序盤、黒田日銀総裁の会見が行われ、内容はこれまでと同様の趣旨でしたが、東京時間午後に上昇した日経平均先物が反落したことから円買いが強まって、ドル円は101.80円台まで、ユーロ円は138.20円付近まで下落しました。一方欧州株が寄り付きから下落する展開となったことからユーロ売りが強まる中、米長期金利が反発したこともあって対ユーロでのドル買いが全般的なドル買いにつながり、ユーロドルは1.3530付近まで下落し、ドル円は102.00円台まで反発しました。

NY時間にはいって、発表された米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想よりも弱い結果だったことから米長期金利が反落し、ドル円は102.00円付近まで反落しました。一方ユーロは、ウクライナ首相がロシアからの天然ガス供給停止の可能性を示唆したことなどから一段安となって、ユーロドルは1.3520付近まで、ユーロ円は137.90円台まで下落幅を拡大しました。

東京時間には、イラク情勢やウクライナ情勢の緊迫化を受けたリスク回避の動きで円買いが強まっています。

今日の海外時間にはユーロ圏・5月消費者物価指数、米・6月NY連銀製造業景気指数、米・4月対米証券投資収支、米・5月鉱工業生産、米・5月設備稼働率の発表が予定されています。

イラク情勢、ウクライナ情勢の緊迫化を受けて、先週後半から原油相場が急騰しています。現在は昨年9月以来の107ドル台ですが、このまま原油高が続けば、世界経済に与えるマイナスの影響が懸念されます。影響が大きくなった場合、原油高は日本の貿易収支赤字拡大につながる為、直接的には円安要因なのですが、リスク回避の動きが強ければ間接的に円高要因になります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト