長引くリスク回避_2014/02/03

FXマーケット情報|記載日:2014/02/03

先週末は欧州時間以降も株安は続き、リスク回避色の強い相場展開となりました。新興国への不安が再燃し、反発していた新興国通貨の上値も次第に重くなり、ドル買い、円買いが進む展開となりました。リスク回避の流れから米国債にも買いが入り、米国債利回りは2.6%中盤まで低下しています。

欧州時間に発表されたユーロ圏の消費者物価指数は市場予想を下回り、全体で+0.7%、コアで+0.8%と低い水準となったことからECBの追加利下げ観測が強まり、ユーロ売りが進む展開となりました。同時に発表されたユーロ圏の失業率は12.0%と修正された前回から横ばいとなりました。市場予想よりも低い数値となりましたが、依然として高い失業率となっています。

米国時間に発表された個人所得は市場予想よりも弱く前回から横ばい、個人消費支出は市場予想よりも強く+0.4%となり、消費の堅調さが確認されました。その後に発表されたシカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数の確報値は市場予想よりも強く前回数値を若干上回る結果となりました。相場への影響は限定的でしたが、アメリカ経済が市場の想定している通り底堅い状態であることを示唆する結果となっています。

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ドル円は上値の重い推移を続け103円奪回に失敗し、102円を割り込むところまで押し込まれました。昨年末から101円台後半では底堅さを見せていることから下げ止まりが期待されますが、逆に101.50-60周辺を割り込む推移となると下落が加速し、100円台も視野に入れた下落となる可能性が高まります。

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上値の重くなっていたユーロドルはユーロ圏の消費者物価指数が弱含んだことから売りが進みとうとう1.35を割り込むところまで下落となりました。1月19日の安値を割り込んだことから、さらに弱含む可能性が高く、次のターゲットは昨年の11月21日の安値である1.34近辺、昨年の11月7日の安値近辺の1.33近辺まで視野に入れることが出来ると思われます。
昨年から幾度と売りで攻めても大崩れをしなかったユーロが、崩れるきっかけとなるのかどうかをしっかりと見守りたいと思われます。

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ユーロ円は引き続き安値を切り下げる推移となりました。昨年12月初旬のサポートである138.40近辺(紫線)を下回り137円台に突入しました。直近のターゲットとしては、11月下旬にサポートとなった137.00(緑線)が意識されますが、割り込むと135円台までの下落が意識されます。

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ポンドドルは日足チャートダブルトップを形成しネックラインを割ってきたような状態で1.63近辺がターゲットとなりそうですが、1.63-1.64近辺ではかつて揉みあいが続いていたことから、このまますんなり下落するかどうかは難しいところだと思われます。

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下落基調の続いている豪ドルですが、先週末は0.87をサポートに反発となりました。大きな流れでは依然として下降トレンドと考えられますが、短期的には方向感を見失ったような状況となっています。週末の中国政府発表の製造業PMIや今週にRBAの金融政策会合を控えていることも調整色を強めた要因の一つなのかもしれません。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にユーロ圏、英国の製造業PMIの発表が予定されています。ユーロ圏では速報値で底堅さをみせましたが、修正が入るとユーロ中心に動きが出るかもしれません。英国の製造業PMIではポンド高や新興国不安など反映し弱含ような結果となるとポンド売りが進む可能性があります。

米国時間はISM製造業景況指数の発表が予定されています。同じく新興国懸念や寒波などによる悪影響が懸念されますが、強い結果となると米国経済の底堅さを再確認することとなり、リスク回避相場からの脱出の突破口となるかもしれません。

また、個々の経済指標よりも、株価、債券利回り、新興国通貨の動きも確認しておくと相場全体のリスク地合いを読み取りやすいと思われます。

【本日の予定】
07:30 豪1月AiG製造業指数
09:01 英1月ホームトラック住宅価格
09:30 豪12月住宅建設許可件数
09:30 豪1月求人広告件数
10:00 中国1月非製造業PMI
14:00 日1月新車販売台数
17:30 スイス1月製造業PMI
17:45 伊1月製造業PMI
17:50 仏1月製造業PMI(確報値)
17:55 独1月製造業PMI(確報値)
18:00 ユーロ圏1月製造業PMI(確報値)
18:00 南ア1月カギソPMI
18:30 英1月製造業PMI
24:00 米1月ISM製造業景況指数
24:00 米12月建設支出

投機筋の通貨先物ポジション状況】

円売りのポジションは5週連続の減少となり、昨年前半の水準まで減少しました。週末にかけて円買いが進んだことを考えるとさらに減少している可能性が高いと思われます。減少したとはいえ、依然として円売りポジションは相当数残っていることから、更なる下落余地がないとも言い切れない状況と思われます。逆に、ある程度調整が進んだとみて、反発に転じる可能性も十分に考えられる状態ともいえると思われます。

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト