リスク回避色強い(2015/9/29)

昨日からの流れ

昨日は根強い中国等の新興国の景気減速懸念、独VW排ガス問題等を背景に欧州株式市場が軟調な推移となりました。米国時間もヘルスケア部門を中心に売りが入りリスク回避色の強い相場となり、ドル円クロス円は上値の重い推移となり、また、新興国通貨も軟調な推移が目立ちました。

米国時間に発表された米国コアPCEデフレーターは市場予想通りの結果となり、材料とはならず、注目のダドリーNY連銀総裁の講演では、年内の利上げの可能性が示され、ドル買いが強まる場面も見られましたが、リスクオフムードを払拭するには至りませんでした。

USDJPY

ドル円はリスク回避の円買いに押され、上値の重い推移となり、保ち合いの下限を試しに行く動きとなっています。9月に入り、119円台前半では幾度と押し戻されているため、119円台を守れるかどうかに注目が集まります。割り込むような動きとなれば8月24日の安値である116円台前半が意識され、大きな下落につながる可能性があるため警戒が必要です。

ドル円

EURUSD

欧州時間に上値の重い推移となっていたユーロドルは米国時間に入ると底堅い動きとなり、1.12中盤まで押し上げています。週足チャートなどで見ると三角保ち合い状態となっており、方向感が薄い状態が続いています。今週は9月に入り、サポートとなっている1.11付近を守れるかどうかに注目が集まります。この水準を割り込む動きとなると、下方向への動きがさらに加熱する可能性があるため注意が必要です。ファンダメンダルズ面でも最近ではリスク回避のユーロ買い戻しとなっていましたが、直近の大きなリスクであるVW問題の震源地がドイツということもあり、リスク回避→ユーロ買いの構図に少し変化があるかもしれません。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は欧州時間に134円を割り込むところまで押し込まれる動きとなりましたが、NY時間に入ると反発に転じ134円台後半まで押し戻す動きとなりました。日足チャートで見ると、本日は昨日のサポートとなった133.95付近とレジスタンスとなった134.90付近のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところですが、まずは昨日のNY時間の反発後のサポートとなった134.50を守れるかどうかに注目です。割り込んでしまうと再度134.00を試しに行く可能性が高いと思います。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間に上昇し、1.52前半まで上昇したものの失速し、再び1.51台に押し戻される動きとなっています。日足チャートなどで見ると1.51中盤が5月から数回サポートとしており、割り込むと1.5割れ、さらには1.46付近までをターゲットとした大きな下落も想定できる状態となっているため、1.515付近を割り込む動きとなった場合には注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは欧州時間以降に下値を探る動きが活発化し、0.7を割り込む動きとなり、本日のアジア時間序盤も上値の重い状態は続き、0.695付近での推移となっています。本日は9月序盤にサポートとなった0.69を守れるかどうかに注目が集まります。この水準で下落が止まるようであれば売りポジションも溜まっていることもあり、再度盛り返し、レンジ推移となる可能性も考えられますが、割り込んでしまうようであれば、月足チャートなどで見ると0.65付近まで下落余地があるため、さらなる下落にも注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間にドイツの消費者物価指数の速報値の発表が予定されています。先週、ECBの追加緩和は後退したものの、消費者物価指数が伸び悩む状態が続くようであれば、ECBは追加緩和の追加緩和が意識され、ユーロ売り圧力が強まると考えられます。
米国時間は住宅価格指数、消費者信頼感指数などの発表が予定されています。消費者信頼感指数は先行するミシガン大の消費者信頼感指数は速報値からの上方修正はあったものの、依然として低水準での推移となっており、前回数値を下回る市場予想となっています。
本日も軟調な推移が続く株式市場の動向に注意が必要です。独VW問題がさらに飛び火すると市場全体で大きなショックとなりかねないため、最新の報道には注意が必要です。

本日の予定

12:45 日2年国債入札
16:30 オランド仏首相、ユンケル欧州委員長講演
17:30 英8月消費者信用残高  
18:00 ユーロ圏9月消費者信頼感(確報値)・経済信頼感
19:00 英9月CBI流通取引調査 
20:00 マクチ・スロバキア中銀総裁会見
21:00 独9月消費者物価指数(速報値)
22:00 米7月SP/ケースシラー住宅価格指数
23:00 米9月消費者信頼感指数
翌6:45 NZ8月住宅建設許可

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト