リスクオン継続か?_2014/03/05

外国為替市場情報:2014/03/05

昨日はアジア時間終盤にロシアのプーチン大統領が軍事演習を終了し週末までに帰投することを命じたことが報じられたことをきっかけにリスクオンモードが市場に広がりました。それまで上昇を続けていた原油をはじめとする商品は下落、米国債利回りは上昇、株式市場も堅調な推移となりました。

為替相場では円、フランの安全通貨は下落、欧州通貨も底堅さを見せました。しかし、NY時間に入ると明日のECB理事会での追加緩和観測が意識されたらしくユーロは上値の重い状況が続いています。

米国株式市場は大幅上昇、S&Pは最高値を更新となっていますが少し過熱感が出てきていることには警戒が必要かもしれません。

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ユーロは長い上ヒゲを残す推移となりました。依然として方向感の薄い中、ウクライナ情勢への懸念が後退したことからユーロ買いが進む場面がみられましたが、その後はECB追加緩和が意識され上値を抑えました。本日も明日にECB理事会を控えていることから神経質な動きを続けると思われます。米国の経済指標で揺さぶられ、方向感のない動きを続けることが予想されます。

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上値が重くレンジの下限を目指していたユーロ円は底堅いドル円に支えられ上昇に転じました。しかし依然としてレンジ内での推移を続けており、方向感が出てきたとは言えない状況が続いています。レジスタンスとなっている141.30をしっかりと上抜けると力強い上昇へつながる可能性が高まると考えられます。

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ポンドドルも反発に転じそうな動きでしたが、NY時間に失速し長い上髭を残す推移となりました。高値を切り下げ、安値を切り上げる保ち合いの状態となっていることから、まずはどちらに抜けるかをしっかりと見極めたいところです。

本日は英国のサービス業PMIの発表が予定されていることから、結果次第で上下に大きく動く可能性があるため発表前後には注意が必要です。

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豪ドルは0.889(紫線)で下げ止まり反発に転じました。ちょうど1月22日の高値と一致し、今後のサポートラインとして注目されそうです。昨日のRBAは金融政策は据え置き、声明も目新しいものとはならず、現状の金利をしばらくは維持するスタンスであることが確認されました。安心感もあり、底堅い推移を続けていますが、溜まったショートポジションを絞り出すにはしっかりと0.9台を回復し、2回上値を抑えたレジスタンスラインである0.908をしっかりと上抜けてきて欲しいところです。

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【本日の注目材料】

本日はアジア時間にオーストラリアのGDP、中国のHSBCサービス業PMIの発表が予定されています。中国のPMIは製造業よりはインパクトはありませんが、弱い結果となると、中国経済への不安が意識されるかもしれません。逆に強い結果となると現在強まりかけているリスクオン地合いを多少後押しする材料となると考えられます。

欧州時間には欧州各国のサービス業PMIの発表が予定されています。特に英国のサービス業PMIに注目が集まります。失速の気配が漂うポンドが再上昇することができるのかどうかしっかりと見極めたいところです。

米国時間にはADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、さらにはベージュブックの発表が予定されています。雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計が弱いと雇用統計本番への不安が高まると考えられますが、昨今の市場は季節要因として短期的な反応に留まる可能性もあります。ISM非製造業景況指数は内訳の雇用指数にも注目したいです。明日にECB理事会、金曜日に雇用統計を控えていること、ウクライナ情勢も好転の兆しは出てきたものの依然として緊迫した状態は続いていることもあり、神経質な状態が続くことが予想されます。

【本日の予定】
中国全国人民代表大会(全人代)第2回会議開幕

09:30 豪10-12月期GDP
10:45 中国2月HSBCサービスPMI
17:55 独2月サービス業PMI(確報値)
18:00 ユーロ圏2月総合PMI(確報値)
18:00 ユーロ圏2月サービス業PMI(確報値)
18:30 英2月サービス業PMI
19:00 ユーロ圏1月小売売上高
19:00 ユーロ圏10-12月期GDP(改定値)
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:15 米2月ADP全国雇用者数
翌0:00 米2月ISM非製造業景況指数
翌0:00 カナダ銀行(BOC)政策金利発表
翌0:30 米週間原油在庫
翌4:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト