米国株式下落からのリスクオフ

【著者】

昨晩の概況

昨日は中央銀行の総裁のコメントに相場が揺さぶられる場面が多く見られました。ECBのドラギ総裁は追加緩和を臭わしユーロ売り、NZ準備銀行のウィーラー総裁はNZドル高を懸念しNZドル売り、BOEのカーニー総裁は目新しい内容ではないものの、利上げに言及したことからポンド買いが強まる場面がみられました。
米国時間に発表された耐久財受注、新規失業保険申請件数はほぼ市場予想の範疇におさまり相場へのインパクトは限定的となったものの、昨日は米国株式市場が大崩れとなったことから為替市場ではリスク回避の円買いが加速し、ドル円は109円を大きく割り込む推移となっています。また、それまで売り込まれていたユーロも対ドル、対ポンドでの巻き戻しが進みストップ買いを絡め上昇を強める場面もみられました。また債券市場でも堅調な推移を続けていた米国債利回りも低下となっています。
本日アジア時間は米国株式市場の下落を引きずらず、塩崎厚労省のコメントなどにも下支えされ日経平均は反発、ドル円、クロス円ともに大きく反発、ドル円は109円台を回復するに至っています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は株価の下落によるリスク回避の流れから上値の重い推移となり108円台中盤での推移となっています。108円台中盤から下にかけては底堅さを見せていることからこのサポートゾーンをしっかりと守れるかどうかに注目したいところです。108円台を割り込むような展開となると更なる下落余地が生まれ大幅下落へつながる可能性も考えられるため注意が必要です。現在は108.48-50付近がサポートとして下落を食い止めていることからまずはこのラインを守れるかどうか、9月23日のサポートである108.25を守れるかどうかに注目したいところです。108.25は日足チャートで出来た小さなダブルトップのネックラインとなることからも割り込むと大崩れの序章となる可能性もあるため注目したいところです。

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ユーロドルはドラギ総裁のコメントなどで下値を切り下げ1.27台を一瞬割り込むところまで下落後は、対ドル、対ポンドでユーロが底堅い推移となり上値を追う動きとなりました。レジスタンスとなったのはアジア時間にレジスタンスとなった1.2765付近となっていることから本日はこのラインを上抜けることができるかどうかに注目したいところです。下は1.27がサポートとなっていることから本日もサポートとして意識されると考えられます。引き続きショートポジションが多い状況は続いていることから、節目を上抜けてきたときのショートスクイーズには注意したいところです。

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ユーロ円はドル円に引きずられ、下値を探る動きとなっています。139円台を割り込み138円台中盤での推移となっています。昨日のNY時間は138.40−138.70の狭いレンジであったことから今日はまずこのレンジのどちらに抜けてくるかに注目したいところです。

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ポンドドルは上値の重い推移が続いていましたがカーニー総裁の講演後に急騰する動きとなりました。その後はドル売りが強まったものの、対ユーロでの売りが重しとなり伸び悩む推移が続いています。現在1.6275-1.634のレンジ内での推移が続いていることから本日は上下どちらに抜けてくるかを見極めたいところです。

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豪ドルは引き続き上値の重い推移が続いた後、0.8775付近がサポートに反発に転じ現在0.88を挟んでの攻防が続いています。売りポジションも相当溜まってきていることから昨日のレジスタンスである0.883付近を上抜けてきた際はショートスクイーズにも注意したいところです。

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【本日の注目材料】

本日は米国時間に米国第2四半期のGDPの確報値、ミシガン大消費者信頼感指数の発表などが予定されています。どちらも確報値であることからサプライズとならない限りインパクトは限定的なものになると予想されます。市場の注目は昨日大きく下げた株式市場が持ち直す動きとなるのかで、さらに株価が下落するようだと恐怖が恐怖を呼びリスク回避色が強まる相場となるかもしれません。

【本日の予定】

08:30 8月全国消費者物価指数
08:50 日 対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
15:00 独10月GfK消費者信頼感
15:45 仏9月消費者信頼感指数
19:15 クーン・ベルギー中銀総裁講演
20:00 リムセビクス・ラトビア中銀総裁講演
21:30 米4-6月期GDP(確報値)
21:30 米4-6月期個人消費(確報値)
21:30 米4-6月期GDPデフレーター(確報値)
22:55 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト