リスクオン継続なるか(2015/09/09)

昨日からの流れ

昨日はアジア時間に発表された中国の貿易収支はさえない結果となりましたが、中国当局への景気刺激策への期待などもあり中国株が反発、それが欧州株、米国株に波及し市場はリスク回避の巻き戻しが活発になりました。

円やスイスフランは弱い動きとなり、ドル円は120円台を回復、クロス円全般は堅調な推移となりました。また、売り込まれていた豪ドル等のオセアニア通貨も反発する動きとなっています。

USDJPY

ドル円(USD/JPY)はアジア時間序盤は上値の重さが目立ったものの、アジア時間後半から、中国株が堅調な推移となったことをきっかけに底堅い動きとなりストップ買いを絡めながら大きな上昇となり、120円台を回復する動きとなりました。本日も株式市場に左右される面が大きいと考えられますが、まずは9月3日の高値である120.70付近をしっかりと上抜けることができるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/JPY)はアジア時間後半にショートスクイーズ状態となり、1.12台に乗せる動きとなり、1.12を挟んでの攻防が続いています。日足チャートを見るとジリジリと上昇を続けていますが、9月1日のレジスタンスである1.332付近をしっかりと上抜けるまでは方向感が出難い状態が続くと考えられます。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)はアジア時間後半に大きく反発となり、その後も底堅い動きを続けています。5月からのサポートであった133を割り込み下落基調が強まりそうな形となっていましたが、未遂に終わりそうな気配がしています。

8月5日のサポートであった135.00が次のレジスタンスとなることが考えられ、それを上抜けるような動きとなると本格的に上昇基調が強まる可能性が浮上します。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは2日連続の大きな陽線となり、1.54台を挟む攻防を続けています。8月7日のサポートとなっていた1.5425付近をしっかりと上抜ける動きとなると、さらなる上昇余地が生まれると考えられますが、そのラインがレジスタンスとなる可能性もあるため、どちらに抜けるかをしっかりと見守りたいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは反発に転じ0.7台を回復する動きとなっています。依然として自立反発の範囲内と感がれられますが、豪ドルは全面安となっていたこともあり、巻き戻しがまだ進む可能性もあるため、十分に注意したいところです。

本日は9月に入りレジスタンスとして活躍している0.7065付近をしっかりと上回ることができるかどうかに注目したいところです。この水準を上抜ける動きとなると上昇がさらに勢い付く可能性が考えられます。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にRBA関係者のコメント機会が予定されています。豪ドルの水準は相当下がっているので、豪ドル高を懸念、牽制するような内容は想定しにくいですが、内容によっては豪ドルが過敏に反応する可能性もあるため警戒が必要です。

欧州時間には英国の鉱工業生産、貿易収支の発表が予定されています。ここ2日でポンドは大きく反発、また明日にBOEの発表を控えているため、良好な結果となり上昇したところでは利食いが入りやすいかもしれません。

米国時間には米国の経済指標は目立ったものがありませんがカナダ銀行の政策金利の発表が予定されています。市場予想は据え置きとなっており、据え置きであればインパクトはあまり大きくないと考えられますが、一応の警戒は必要です。

本日は大きなイベントはないため、株式市場が昨日の堅調地合いを維持できるかどうか、為替相場でもリスクオンの動きが見られるかに注目したいところです。

明日の早朝にはNZランドの政策金利の発表が予定されています。市場予想は利下げとなっているため、発表前後、またウィーラー総裁の会見内容にも注目です。

本日の予定

08:50 日8月マネーストックM3
10:30 豪7月住宅ローン貸出
11:00 ロウRBA副総裁講演
17:30 英7月鉱工業生産・製造業生産
17:30 英7月貿易収支
18:00 デベルRBA総裁補佐会見
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:15 加8月住宅着工件数
21:30 加7月建設許可件数
23:00 カナダ銀行(BOC)政策金利発表
23:00 英国立経済研究所(NIESR)GDP予測
翌2:00 米10年債入札
翌6:00 RBNZオフィシャル・キャッシュレート発表
翌6:05 ウィーラーRBNZ総裁会見

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト