リスクオン地合が強まる

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外国為替マーケット情報|2014/06/02

先週は全体として大きく下方修正となった米国第1四半期GDPも内訳をみると主力の個人消費や設備投資は強く、下方修正されたのは在庫投資の部分であったことが確認され市場は次期以降の反発期待を高め、ポジティブにとらえています。また、直近のデータでは住宅市場に不安は残るものの改善を示すデータも散見されており、リスクオン地合をサポートすると思われます。
また、ロシア株式も徐々に回復基調をみせ、ウクライナ情勢への意識も徐々に薄れてきていることが確認できます。
株式市場は引き続き高値圏での推移を続けています。米国10年債利回りは2.4%にタッチした後は反発に転じなんとか2.4%をキープしています。

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ドル円は方向感の薄いものの101.50をサポートに底堅さを見せ始めています。まず意識されるのは102円台を回復できるかどうかで突破できないようだと引き続き方向感の薄い状態が続くと予想されます。また、サポートとして意識されるのは先週幾度と踏ん張った101.50近辺と思われます。

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ユーロドルは引き続き上値の重い推移ですが、底も固く、下げ止まり感も見せ始めています。短期的に売りが多く入っていることから、ドイツ、ユーロ圏の消費者物価指数の発表後、ECB理事会の結果発表後に材料で尽くし感からの反発には注意したいところです。

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ユーロ円は138.00にタッチ後は反発に転じたものの引き続き上値の重さが目立つ状況で再度138.00を割り込む動きとなると更なる下落余地も生まれてくると予想されます。レジスタンスは5月中旬から上値を押さえている139.40近辺が意識されると思われます。

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ポンドドルはダブルトップのネックラインを割り込み、持ち合いを下抜けるところまで押し込まれたものの下げ止まり、踏ん張りをみせています。一時的な反発に終わり再下落となるのか、それとも、ダブルトップ割れがダマシとなり再上昇となるのかどうかをしっかりと見極めたいところです。
本日は欧州時間には製造業PMIの発表が予定されていることから、結果次第で上下に揺さぶられると想定されるため注意が必要です。

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豪ドルは狭いレンジ内での推移が続いています。4月からのサポートである0.92を守りきり大崩れとはならず反発に転じています。とはいえ未だ狭いレンジ内での推移であることから方向感が出たとはいい難い状況と思われます。引き続き0.92−0.94のどちらに抜けてくるかをしっかりと見極めたいところです。

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【本日の注目材料】

今週はECB理事会、米雇用統計と大きなイベント、それらの前哨戦となる経済指標も多く、神経質な展開になることが予想されます。
本日は欧州時間序盤にはユーロ圏総合の消費者物価指数との連動性の強い注目のドイツのザクセン州の消費者物価指数、ドイツ全国の消費者物価指数が発表されます。追加緩和観測は濃厚なため反応は以前よりも限定的と思われますが、結果によって緩和規模への思惑が左右されると予想されることからやはり注目度は高いです。
英国では製造業PMIの発表が予定されています。直近ではポンド高は調整が入っているものの高値圏での推移が続いたことが懸念材料で伸び悩む予想となっていますが予想以上に強いとポンドの強い下支え材料となると思われます。
米国時間にはマークイットの製造業PMI、ISM製造業景況指数と製造業景況感が続きます。先行するNY連銀製造業指数、フィラデルフィア連銀景況指数、シカゴPMIは安定的な数字が続いていること、金利の低下、堅調な株式市場などが支援材料と考えられ大崩れは想定しにくいと思われます。また、雇用統計前ということでISMの内訳の雇用指数にも注目したいところです。

【本日の予定】

ウェリントン、中国、香港休場
08:50 日1-3月期法人企業統計・設備投資
10:30 豪4月住宅建設許可
16:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁(投票権なし)講演
16:00 独ザクセン州消費者物価指数(速報値)
16:50 仏5月製造業PMI(確報値)
16:55 独5月製造業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏5月製造業PMI(確報値)
17:30 英5月製造業PMI
17:30 英4月消費者信用残高
19:30 メルシュECB理事講演
21:00 独5月消費者物価指数(速報値)
22:45 米5月マークイット製造業PMI(確報値)
23:00 米5月ISM製造業景況指数
23:00 米4月建設支出
23:30 リンデ・スペイン中銀総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト