新興国からのリスク・スパイラル_2014/01/27

FXマーケット情報|記載日:2014/01/27

先週末の外国為替相場ではリスク回避色の強い相場となりました。

先進国では緩やかながらしっかりとした回復基調が見られる中、中国のPMIの悪化や米国の金融緩和縮小による影響など様々な要素が絡み合い、アルゼンチンペソ、トルコリラなどの新興国通貨全般に売りが強まり、円やスイスフランなどの安全通貨とされる通貨に買いが集まり、豪ドルなどの資源国通貨も上値の重い推移、他市場では、米国債にも買いが入り、米国債利回りは低下、株式市場も軟調な展開と典型的なリスクオフの動きがみられました。。

週明けのドル円はオセアニア時間に102円を割り込みましたが、その後は再度102円台を回復しています。日経平均も15000円台を割り込んでの推移となり、株安が円高を誘い、円高が株安という負のスパイラル、また、新興国通貨売りが新興国の経済低迷を深刻化させるリスク、深刻化するとFEDもそれに配慮し、QE縮小ペースの鈍化などのリスクなど、リスクがリスクを呼ぶ、リスク・スパイラルが続いている状態となっています。嵐が去るまでは少し様子を見た方が良さそうです。

また、先ほど発表された本邦12月貿易収支では輸出が減少し、輸入が増加となり、調整前の数値で1.3兆円の赤字と赤字額が拡大となり、引き続き円安支援する材料となりそうです。

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ドル円は日足ベースではダブルトップのネックラインとなる1月14日の安値である103.80近辺(赤線)を割り込み下落を強める動きとなり102.00をサポートに下げ止まっている状況となっています。

この水準を再び割り込み昨年12月6日の安値である101.62(紫線)を割り込むと更に下落圧力が強まり節目の100円(青線)を目指す動きが強まる可能性が高まります。

もちろんこの水準から反転するというシナリオも十分想定できますが、さらに下がるシナリオも想定しての柔軟な対応が必要と思われます。

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昨年7月からのトレンドラインを割り込んだユーロドルですが、下げ渋った後、大きな反発となりトレンドライン割れは完全なダマシに終わってしまいました。トレンドラインを引き直し、再度チャンスを待つという作業が必要になります。

短期的に強い上昇となったこともあり、上値は1.37を超えたところでは重く1.37の下に押し戻されてしまっている状態となり、また、方向感のない状態へと戻ってしまっています。1.38をしっかりと上抜けたら上方向、又は、引き直したトレンドラインを割り込みさらに1.35をしっかりと割り込んだら下方向へ攻めていくのが妥当だと思われ、もう少し様子を見たいところです。

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ユーロ円は先週140.50を下抜けたものの反発しダマシに終わりましたが、上値も重く再度同水準を割り込む展開となり下落が加速し139.75をサポートに下げ止まりを見せ104円台まで戻しました。日足チャートでは傾きが下方向へと傾きつつあり、新安値を更新してきていることから、引き続き上値の重い推移は続く可能性が高いと考えられます。次のサポートと考えられるのは昨年12月初旬にサポートとなった138.40近辺(紫線)と考えられます。その水準を割り込むようだと136円割れも視野に入れた下落圧力が強まると考えられます。

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良好な経済指標に突き上げられ絶好調モードだっだポンドドルは大きな調整が入りました。レジスタンスとなっていた1.66(緑線)をしっかりと上抜け上昇が加速する場面も見られましたが、キーリバーサルの形を作り反落となり、今週序盤も上値の重さを残しそうな型で先週を終えています。

下落の目途として考えられるのはやはり直近のサポートとなっていた1.63近辺(赤線)と考えられます。

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下落基調の続く豪ドルは先週序盤は強い消費者物価指数に後押しされ、反発となりましたが、その後は続かず、前週の安値を更新し、更に下落となりました。0.866をサポートに下げ止まりを見せたところでNYクローズを迎えました。

いよいよスティーブンス総裁のコメントにもある0.85が現実味を帯びてきました。

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【本日の注目材料】
本日は欧州時間にドイツのIFO景況指数の発表が予定されています。先行するZEWの景況指数は現況が良好な結果となっていたとやPMIが良好な結果となっていることから期待が高まっています。ここのところ短期的にユーロ買いが集中したことから期待に反して弱い結果となると少しインパクトが大きくなるかもしれません。

米国時間には米国の12月新築住宅販売件数の発表が予定されています。ここのところ住宅関連の経済指標が少し伸び悩みをみせていることから少し注意が必要がもしれません。

【本日の予定】
ユーロ圏財務相会合

08:50 日 12月貿易収支
08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表
18:00 独1月Ifo景況感指数
翌0:00 米12月新築住宅販売件数
翌0:30 米1月ダラス連銀製造業活動指数
翌3:00 ショイブレ独財務相、デギンドス・スペイン経済相講演
翌3:00 ワイトマン独連銀総裁、講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト