102円台前半以下に見え隠れする多数のドル買い

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外国為替マーケット情報|2014/08/18

先週金曜日の概況

おはようございます。
お盆休暇も終わって、相場が動き出しそうなニュースが金曜日のNY時間に飛び込んで来ました。『ウクライナ国内でロシアと戦闘行為があった』というものです。ロシアは否定していますが、ガーディアン紙などの記者は14日夜、露領ドネツク付近の高速道路上で、ロシア軍の記章を付けた装甲車23台と補給車などの車列を目撃。ウクライナ領に入るのを確認したそうです。目的地は不明。侵入時、ウクライナ側の入国検査はなかったとのこと。露領ドネツク付近にはウクライナ東部向けにロシアが派遣した人道支援車両が停車している。ロイター通信によると、ポロシェンコ大統領は自身のホームページで、装甲車の侵入報道についてキャメロン英首相と協議、装甲車の「大部分」を破壊したと首相に伝えたことを明かした。欧州各国は装甲車の侵入を「事実なら国際法違反」と非難。英国は駐英ロシア大使を呼び事情を聴いた。ラスムセン北大西洋条約機構(NATO)事務総長は15日、装甲車の「侵入を確認できる」と述べた。
欧州連合(EU)の外相会議は15日、装甲車侵入報道を念頭に「人道目的など、いかなる理由があってもロシアによる一方的な軍事行動は重大な国際法違反とみなす」と警告した。欧米はロシアが人道支援を名目にウクライナへの軍事侵攻を始めると警戒している。一方、露ロストフ州国境警備当局は15日、「(装甲車が侵入したとの)情報は事実と異なる」と発表した。(ロイター)

地政学的リスクの高まりが沈静化してきていた矢先のことで、ウクライナが最初に攻撃するとは想定していなかったのですがこのニュースで米債利回りが急落(価格急騰)し、ドル売りに繋がりましたが、反応が驚くほど鈍く、ドル円は102.65からわずか50銭しか下がらずに102.40まで戻したことにびっくりしました。市場は海外も休暇だし、日本もお盆休暇の最中であるため薄い市場だったと思うのですが、これが102.10すら触れないことにびっくり。よほど買いが厚く入っているんだろうと思わせた値動きでした。102円台前半ではマクロファンドのオプション購入に絡むドル買いが厚くさらに下がれば本邦機関投資家(年金勢)のドル買い、さらには生損保などの買い、アセットマネージャーのドル買いが101.50にかけて並んでいる可能性が非常に高いようで、買えていない輸入企業のドル先物買いもあって、トータルで見るとドル買いニーズが相当高いように思います。確かに上値は102.72までしか付いておらず102.75-80から103円台にかけて置かれた大量の輸出筋のドル売りオーダーが付いておらず依然として同水準でのドル売り圧力は強いものの、リスクオフの巻き戻し(地政学的リスクの減退)に繋がるニュースが出てきた場合には前述したドル買いニーズもあって、素直にドル買いで反応する下方硬直性があると思います。輸出企業のドル売りはお盆期間中に付かなかった分が多いと私は判断していますが、ウクライナの軍事衝突があっても下がらなかった動きに、あわてて売ってくる輸出はあまりいないように思っています。
本日もよろしくお願いします。

ドル円・ユーロ円・ポンド円は買い ユーロドル・オセアニア円は売りから

<ドル円 買い>
ドル円は102.350、102.250でドル買いから。ストップを102.000に置きながら、102.600、102.650で利食いするような買いの回転をイメージしています。
レンジ 102.100(102.300)–102.600(102.650) 
作成時 102.394-398 9:39AM

<ユーロドル 売り>
ユーロドルは1.34050、1.34150で売りから。ストップは1.34400に置きながら、1.33550、1.33450で利食い・買い戻しするような回転をイメージしています。
レンジ 1.33450(1.33550)–(1.34050)1.34150 
作成時 1.33896-903 10:00AM

<ユーロ円 買い>
ユーロ円は136.850、136.750で買いから。ストップは136.500に置きながら、137.450、137.550で利食いする回転をイメージ。
レンジ 136.750(136.850)–(137.450)137.550 
作成時 137.048-057 10:14AM

<ポンド 買い>
ポンド円は170.850、170.750で買いから。ストップは170.550に置きながら、171.300、
171.400で利食いする回転をイメージしました。
レンジ 170.700(170.850)–(171.300)171.400 
作成時 171.104-118 10:52AM

対ドルは1.66950、1.66850で買いから。ストップは1.66700に置きながら、1.67400、1.67500で利食いする買い先行のイメージを作りました。
レンジ 1.66850(1.66950)–(1.67400)1.67500 
作成時 1.67231-244 10:28AM

<豪ドル 売り>
豪ドル円は95.500、95.600で売りから。ストップは95.800に置きながら、95.250、95.200で買い戻しする回転をイメージ。
レンジ 95.200(95.50)–(95.500)95.600 
作成時 95.304-313 11:03AM

対ドルは0.93050以下、0.92950で買いから入ってみる。ストップは0.92700に置きながら、0.93400、0.93500で利食いする回転をイメージ。
レンジ 0.92950(0.93050)–(0.93400)0.93500  
作成時 0.93179-191 10:30AM

<ニュージードル 売り>
ニュージー円は87.050、87.150で売りから。ストップは87.400に置きながら、86.650、86.550で買い戻しをかけるような回転をイメージ。 
レンジ 86.550(86.650)–(87.150)87.200 
作成時 86.823-838 11:06AM

対ドルは 0.84800、0.84700で買いから。ストップを0.84500に置きながら、0.85250、0.85350で利食いする回転を考えました。
レンジ 0.84700(0.84800)–(0.85250)0.85350 
作成時 0.84885-902 10:31AM

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小林 芳彦|JFX株式会社代表取締役

相場は知的格闘技!元気に相場と戦いましょう! 小林 芳彦

慶応義塾大学商学部卒、協和銀行入行し本店資金為替部調査役へ。 クレディスイスやバンク・オブ・アメリカで要職に就き、当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。現JFX株式会社代表取締役