日銀金融政策決定会合、米国GDPに注目

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昨日からの流れ

昨日は注目の集まったFOMCでは市場の予想通り、政策金利は据え置かれました。声明文は前回よりもやや楽観的な内容となったものの、利上げに関しては慎重な姿勢も読み取れる内容となりました。特段、サプライズとなるような内容ではなかったこともあり、ドルは発表直後に上昇するもその後は落ち着きを取り戻し、終わってみれば上下に揺れた後、発表前の水準に近いところまで戻す動きとなりました。また、日銀の金融政策決定会合を控え、ドル円は底堅い推移を維持する動きとなり、緩やかな上昇が続いています。

主要通貨ペアの推移(2016/4/28)

USDJPY

ドル円は底堅い推移を続け、111円台での推移が続きました。市場の注目が集まったFOMCでは上下に振れるものの、発表前の水準まで戻り、再び緩やかな上昇基調に戻る動きとなっています。先週末の上昇後、110.65付近から112.00付近でのレンジ内での推移が続いており、この水準を抜け出した方に勢い付きそうな状態となっています。

本日はアジア時間に日銀の金融政策決定会合、米国時間には米国13月期GDPと大きなイベントが控えており、結果次第で発表前後に上下に不安定な推移となることが想定されるため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは底は硬いものの、上値の重さも残り、伸び悩む動きとなっています、昨日はFOMC後の上下動を除くと1.131.134付近を中心としたレンジ推移となっており、本日はこれをどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。ただし、本日はアジア時間に日銀の金融決定会合、欧州時間にドイツの消費者物価指数、米国時間にGDP速報値とイベントの多い日となり不安定な推移となることが想定されるため、ダマシも出やすいという点には注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は底堅い推移が続き、126円台に乗せる動きとなっています。高値を結んだ下降トレンドラインに接近しており、上抜けると上昇基調が強まることが想定される反面のこの付近で勢いを失うというシナリオも想定されます。そのため、本日はこのトレンドラインを突破できるかどうかに注目したいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは1.46台前半で上値が詰まる動きとなり、前日の高値を越えることを出来ずに失速し、1.45台に押し戻される動きとなっています。日足チャートを見ると、短期的に上昇基調が強かったこともあり、この付近で一度調整が入りそうな状態となっています。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは消費者物価指数が市場予想を下回る結果となったことで急落となり、0.75台まで下落する動きとなりました。大きな下落となったため、多少の反発の可能性はあるものの、上昇したところでは溜まった豪ドル買いのポジションのやれやれ売りが出る可能性があり、上値が重くなる可能性が挙げられます。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間に日銀の金融政策決定会合、欧州時間にはドイツの消費者物価指数の速報値の発表、米国時間には米国13月期GDPの速報値の発表が予定されています。
日銀の金融政策決定会合では展望レポートの公表と併せて追加緩和への期待が高まっています。昨今の報道からはマイナス金利の適用範囲拡大、マイナス金利幅拡大、資産購入額、資産購入範囲の拡大など様々な憶測が飛び交っています。
また、ドルが売られる場面でも日銀の追加緩和への期待感からドル円は底堅い推移を続けており、期待外れの内容となってしまったり、材料出尽くし感を与えるようなメッセージとなってしまうと失望の円買いとなる可能性がある点には注意が必要です。
発表時間はお昼頃と考えられますが、発表を控えた円相場はかなり神経質な状態となることが予想されるため、発表前から注意が必要です。

米国GDPに関しては、アトランタ連銀のGDPの予想値であるGDPNowが、一時期の0.1から+0.6付近まで回復してきており、少し前よりは期待ができそうな状態となっています。結果は蓋を開けてみなければわかりませんが、ドルを中心に大きいなインパクトを与える可能性があるため、注意が必要です。

本日の予定

日銀金融政策決定会合結果・展望レポート公表

08:30 日3月全国消費者物価指数
08:30 日3月失業率 
08:50 3月鉱工業生産(速報値)
08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪13月期輸入物価指数
15:00 英4月ネーションワイド住宅価格
15:30 黒田日銀総裁記者会見
16:55 独4月雇用統計
17:40 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
18:00 ユーロ圏4月消費者信頼感(確報値)
18:15 ノボトニー・オーストリア中銀総裁コメント機会
20:30 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
21:00 独4月消費者物価指数(速報値)
21:30 米13月期GDP(速報値)
21:30 米新規失業保険申請件数 
翌0:30 米2年物変動利付債入札
翌2:00 米7年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト