引き続きドルが底堅い動き

昨日からの流れ

昨日は引き続きドルが底堅さを維持する動きとなりました。米国時間に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数や新規失業保険申請件数は市場予想よりも弱い結果となりましたが、影響は限定的なものに留まり、ダドリーNY連銀総裁の講演にて67月の利上げの可能性が肯定されたことも下支え材料となりました。ただし、株式市場は軟調な推移となっており、ドル円は伸び悩む動きとなっています。また、伸び悩む動きとなっていた原油も再度高値を追う動きとなり、資源国通貨の下支え材料となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/5/20)

USDJPY

ドル円(USD/JPY)は伸び悩む動きとなり、NY時間は110.00がレジスタンスとなり、上値を抑えられる動きとなりました。日足チャートを見ると3月と4月の高値を結んだラインに接近したところで上値が詰まっており、この付近で失速してしまうと、緩やかな下降トレンドが続く可能性が高まると考えられます。本日は昨日のNY時間のサポートとなった109.70付近と、レジスンタンスとなった110.00のどちらに抜けていくかでまずは方向感を探っていきたいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドル(EUR/USD)は1.12を割り込む動きとなった後、1.118付近がサポートとなり、下げ渋る動きとなりました。日足チャートを見ると、4月下旬のサポートである1.1218を下抜ける動きとなっており、さらなる下落余地が生まれているような状態と考えられるため、引き続き下方向へのリスクに注意したいところです。本日は昨日のサポートとなった1.118付近を守れるかどうかに注目したいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円(EUR/JPY)は上値の重い推移となり、一時123円を割り込むところまで押し込まれる動きとなりましたが、すぐに押し戻す動きとなり123円台で踏ん張る動きとなっています。日足チャートを見ると5月16日の安値となる122.60付近を割り込むと下落が勢い付き、今年のサポートとなっている121円台後半を試しに行きそうな気配がしているため、122.60が近づく動きになった際には注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

底堅い動きとなっていたポンドドルは伸び悩む動きとなっています。日足チャートを見ると上下にヒゲを付けた実体の短い足が出現し、方向転換の可能性も浮上する状態となっています。時間足チャートを見るとヘッドアンドショルダーのような形となっており、1.46をしっかりと割り込むよ動きとなると短期的に下落が勢い付きそうな気配がしているため注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは上値の重い推移となり0.72を割り込む動きとなりましたが、NY時間には下げ渋る動きとなり、0.72台に押し戻す動きとなりました。日足チャートを見ると下ヒゲを残す足となり、下落基調が一段落し、短期的な反発に移行しそうな状態となっています。
本日は昨日のサポートとなった0.7175付近を守れるかどうかで下落基調が本当に一段落するかどうかを再度確認したいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日からG7財務相・中央銀行総裁会議の開催が予定されおり、要人のコメント機会が多い状態が続きます。為替相場に決定的なインパクトを与えるようなコメントが出てくる可能性はそれほど高くありませんが、ないとは言い切れないため、週を跨いでポジションを保有する際には注意が必要です。

米国時間には米国の中古住宅販売件数、カナダの消費者物価指数や小売売上の発表が予定されています。中古住宅販売件数は先行する中古住宅販売保留件数が底堅い結果となっているため期待が高そうです。そのため、底堅い結果となれば、現在のドル高基調をサポートする材料となることが想定されますが、逆に弱い結果となってしまうと週末ということもあり、ドル買いの巻き戻しが多少入るかもしれません。

本日の予定

G7財務相・中央銀行総裁会議
21:30 加4月消費者物価指数
21:30 加3月小売売上高 
23:00 米4月中古住宅販売件数

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト