サクソバンク2014年第2四半期マーケットインサイト

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外国為替マーケット情報|2014/04/14

こんにちは!

消費税増税から2週間。

百貨店や量販店ではやはりというしかないですが、駆け込み需要の反動が出ており、酷いところでは20%以上の売り上げ減となっているようです。

米国の雇用統計は悪くなかったものの、日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の会見では、今後の追加緩和が見込めない内容となったことから、ドル円、日経平均は大きく下落。

ドル円は104円台から101円台まで下落し、日経平均は14,000円を割り込む展開となっています。

第一四半期を終えてみると、ドル円は上値が重く円高に振れる局面が目立ったものの、総じて動きの少ないレンジ相場となりました。

「今後のマーケットは一体どうなるのか?」

「アベノミクスはもう終わったのか?」

と心配になる個人投資家も多いと思います。

今回はサクソバンクのレポートを見ながら、今後の注目点や相場見通しをみていきましょう!

「サクソバンク2014年第2四半期マーケットインサイト」
http://www.saxobank.co.jp/market-insight/2014q2/contents03.html

◆米ドル

⇒ドル高基調へ

「みんなの外為コメント」
昨年の債務上限問題からくる政府機関の閉鎖や、20年ぶりの大寒波にも負けずに強い米国の経済指標。

さらに粛々と行われるテーパリング

不安なユーロと金融緩和を始めたばかりの円からドルへの回帰という流れが2014年は想定されそうです。

ユーロ

⇒ユーロ安

・5月に行われる欧州議会選挙が焦点に
ユーロ安の流れに注意

<戦略>
※対ドルでの売りが優勢か

「みんなの外為コメント」
2年前はユーロドルは1.20を確実に割れるといわれており、ユーロ円では100円を割れていましたが、今や1.4000間近であり、ユーロ円になると140円台と40%以上もの上昇。

「デフレの通貨は強い!」という意見や、ウクライナ情勢不安で売られた後にロシアや中国がドル売りユーロ買いを行っているという噂もあります。

ECB当局者の口先介入ともとれる発言も目立ってきており、いよいよ天井を付けるのか!!といったところでしょうか。

日本円

⇒円高方向

・アベノミクス(実質的にはクロダノミクス)への幻滅が広がることが予想

・円安は輸入価格の上昇をもたらしただけで、期待された輸出拡大には繋がっておらず、
消費者の信頼感は低下。
・円ショートポジションの巻き戻しは必至で、更なる円高を引き起こす局面が想定される。

<戦略>
※対ユーロでの売り

「みんなの外為コメント」
年初から伸び悩んでいるドル円ですが、いよいよ円高方向に進んでしまうのか、不安なところです。

しかし、日本株にマイナスとなるものの、これ以上輸入品やエネルギー価格があがるのも困るところ。

2年前に浜田経済参与のコメントにもあった
「110円を越える円安は好ましくない」
ということは、黒田総裁含め政府要人の見解として一致しているのかもしれません。

もしそうだとすれば、米国の金利引き上げに向けた日銀のハンドリングは今年は円高に触れさせて、米国の利上げに備えるといったところでしょうか。

4月30日の黒田総裁の会見にいつも以上に注目が集まります。

英ポンド

⇒停滞
・現在は期待通りの値段の為、ここからは経済指標の発表を待ちたい。

<戦略>
ユーロに対しては強くなる見込みがあるが、対ドルでは弱含む公算が高い。

「みんなの外為コメント」

年末にかけて急上昇したポンドですが、1~3月はレンジ相場を形成。

しかし、直近の経済指標は悪くなく、160円台で落ち着いたところは買いとなっています。

年末にも利上げという意見もありますから、レンジブレイクした際には急上昇も期待できそうですね!

スイスフラン

・Q1では2012年末以来の高値へ上昇。
・ロシアのクリミア編入による国際情勢の悪化や資産市場の冷え込みの影響を受けた展開へ。
・経済指標はすでに弱いが、さらに景気が衰退すればスイス国立銀行がスイスフラン売り・ユーロ買いの介入姿勢を強める可能性がある。
・欧州中央銀行が量的緩和に向けて動き出せば、スイスフランの「避難通貨」としての価値がさらに薄れることは避けられない。

「みんなの外為コメント」
ご存知の方も多いと思われますが、
2011年にスイスフラン売りユーロ買い介入を行ったスイス中央銀行。

ここ最近のスイスフラン高から、再度の介入の可能性も以前より高まってきました。

ご参考までに、前回の介入ではスイス円は6円の暴落を引き起こし、ドルスイスにいたっては1,100ポイントも上昇しました。

恐ろしいことこの上ないマーケットです。

豪ドル

・第1四半期の失業率は過去10年で最悪
・中国の景気後退や中国へ輸出する原材料の価格が下落したにもかかわらず、値動きは安定し、経済指標にも支えられた。

⇒中国の長期的な構造改革に必然的に左右されるため、下げ相場が再確認される。

<戦略>
対カナダドルの売り

「みんなの外為コメント」
日本の個人投資家に人気の豪ドル。

昨年は利下げのために、105円からの急落に見舞われました。

今年に入りRBA総裁の口から「不快なほど高い」というコメントが出なくなり、上昇基調になります。

直近の底打ちは終了という意見もあり、長期で買いたい人も多そうですね。

NZドル

・中央銀行は強気の景気見通しは市場にとっては想定外の展開。
・今後の利上げの可能性を織り込み、価格はリスク志向の高まりを反映した水準にある。

⇒ニュージーランドだけが他の先進国と異なる金融政策をとり続けることは不可能なので、年内に平均回帰相場に落ち着く見込み。

<戦略>
※対カナダドルの売り

「みんなの外為コメント」
ついに利上げとなったニュージーランドドル。

利上げは織り込み済みという意見もありましたが、利上げ後も高値を更新しています。

通貨高はオーストラリアと同じく国の経済にマイナス要因となるものの、物価高、住宅価格の上昇の歯止めをかけるために致し方ないことかもしれません。

カナダドル

⇒底堅く安定の見通し
・アメリカ経済の影響を受け、他の資源国通貨よりはるかに妥当な相場水準を維持している。

「みんなの外為コメント」
昨年秋から年初にかけて、対ドルでの売りが流行りましたが、現在はその逆流が起きています。

米国のシェールガスと同じくシェールオイル革命で沸くカナダの底力に期待したいところですね。

ウクライナ情勢は?

・軍事衝突の発生確率は低いが、金融面での対立は必須。
・先進10カ国通貨でロシアに対する金融政策の影響を最も受ける恐れがあるのは英ポンド。
一方で、ロシアからのエネルギー供給の停止の影響を受けるのはユーロだけの可能性。

世界に多大な震撼をもたらしたロシアのウクライナ編入問題。

市場参加者は「すでに終わった話」としてほとんど反応しなくなっていますが、
事態は好転しているようには見えず、ロシア編入を求める地区のが出てきたり、軍事衝突に近いような争いも起きてしまっています。

穏やかに話し合いと進めてほしいものですが、投資家としてはテールリスクとして常に気を留めておかなければいけないようです。

詳しいレポート内容も是非、チェックしてみて下さい!

「サクソバンク2014年第2四半期マーケットインサイト」
http://www.saxobank.co.jp/market-insight/2014q2/contents03.html

児山将|みんなの外為スタッフ

FXの楽しさを伝えます! 児山将

みんなの外為で記事を書いています。 大学生の時からFXを初めて6年以上。FXの楽しさを伝える為に、みんなの外為を盛り上げていきます。初心者の方でも分かり易く学べるように、難しい専門用語やマーケットの説明、FX業界について記事にしていきます。 みんためのTwitterでもつぶやき中!