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中国人民元がSDRの構成通貨に

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IMFは30日、中国人民元を特別引き出し権(SDR)の構成通貨に加えることを正式決定した。人民元がSDR構成通貨に加わるのは2016年10月1日から。構成通貨見直しは5年毎だったが、人民元を加えるために1年間の猶予期間を設けた。

人民元のSDR通貨バスケット構成比率は10.92%と、米ドル、ユーロに次ぐ第3の比率になると設定。米ドルは41.73%、ユーロが30.93%、円が8.33%、英ポンドは8.09%となる。

来年9月末までの現在の比率はドルが41.9%、ユーロが37.4%、ポンドが11.3%、円が9.4%。SDRの構成通貨変更は、ドイツ・マルクとフランス・フランに代わりユーロが採用された1999年以来となる。

SDR構成銘柄

また、前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が、米国内の人民元決済拠点設立を推進する団体のトップを務めることになった。団体側は、人民元建ての取引決済が米国で可能になれば、国内企業の競争力が向上すると指摘。現在、人民元の金融取引は米国内で決済できず、海外企業に処理を委ねる必要がある。作業部会には、財務長官を務めたガイトナー、ポールソン両氏らも加わる。

金融市場に限らず、リスクとリターンとは表裏一体だ。中国リスクは大きなリターンに対する期待の裏返しだとも言える。中国は着実に世界経済での重みを増している。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。