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ユーロの弱さが目立つ

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外国為替マーケット情報|2014/06/11

昨日は材料の薄い中、アジア時間に下値を探る動きとなっていた米国債利回りが欧州時間以降は堅調な推移となり、ドルが強い動きとなったほか、ECB関係者のユーロ高をけん制するようなコメントが出たことなどもあり、ユーロの弱さが目立つ展開となりました。特に、金利差が意識されてかユーロの対豪ドルでの弱さが目立ち始めています。
また、好調をキープしていた株式市場も上値が重くなり始めました。VIX指数も低水準での推移が継続していることから警戒感が高まってきています。

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【主要通貨ペアの動き】

ドル円は上値が重い推移が続くものの底も固い状況で狭いレンジな内の推移が続いています。昨日は102.20-102.40付近の狭いレンジでの推移となっていることから、本日はまずこのレンジのどちらに抜けるかを見極めたいところです。日足チャートでは6月6日の安値である102.10を割り込むと小さなダブルトップのネックライン割れとなり下落圧力が加速しそうな形となっています。

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ユーロドルは軟調な推移が続きます。次に意識されるのはECB理事会後のサポートとなった1.35になると思われます。この切りの良い場所にはオプション絡みのバリアーがある可能性が高くすんなり抜けるかは微妙ですが、割り込むと大崩れの序章となるかもしれません。

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ユーロ円も上値の重い推移が続いています。サポート候補は5月に2回サポートとなっている138.00近辺が意識されると思われ、割り込むと136円台も視野に入れた下落圧力が強まると思われます。

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ポンドドルは鉱工業生産が強含んだことから上値をうかがう場面もみられましたが、ドル買い圧力に屈し下値を探る動きとなっています。現在短期的な下降トレンドラインの下での推移が続き、引き直した長期の上昇トレンドラインの下限での推移となり保ち合い状態が続いていますがこの上昇トレンドラインを割り込むと更なる下落圧力が加速する可能性も出てきています。
本日は英国雇用統計の発表が予定されており、発表前後には大きく上下に揺れる可能性が高いことから注意が必要です。好調をキープできれば再上昇の突破口になるかもしれません。

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豪ドルは対ユーロなどでの底堅さが目立ち保ち合いの高値圏での推移となり、保ち合いを抜け出しかけている状況となっています。保ち合い脱出に加え直近の高値である0.941近辺、さらには4月の高値である0.946近辺を上抜けることができるかどうかをしっかりと見守りたいところです。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間に英国の雇用統計の発表が控えます。底堅い経済指標が続き先進国の中でも利上げ観測が高めな同国の雇用市場が好調をキープできていることが確認できると、冴えない動きが続くポンドが吹き返す起爆剤となるかもしれません。
米国時間は目立ったイベントは予定されていません。明日に米国小売売上を控え動きにくい展開が続くと思われますが、伸び悩み始めた株式市場、不安定な状態が続く債券市場をみながらの展開となりそうです。

【本日の予定】

08:50 4-6月期景況判断BSI
17:15 メルシュECB理事講演
17:30 英5月雇用統計
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
23:30 米週間原油在庫
翌2:00 米10年債入札
翌3:00 米5月財政収支

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チーフストラテジスト 佐藤甲様
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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト