方向感の薄いなか、ユーロ売り強まる

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外国為替マーケット情報|2014/06/10

昨日は大きなイベントもなく、雇用統計、ECB理事会の余韻を確かめる一日となりました。各通貨方向感の乏しい展開が続くなかユーロが主要通貨に対して弱い動きとなりました。
債券市場ではユーロ圏、特にイタリア、スペインの国債利回りの低下が目立ち、スペイン10年債利回りは米国10年債利回りを下回るところまで低下となりました。一方の米国債は米国債売りを推奨するレポートが出たこともあり続落となり利回りは上昇となりドルの底を支える動きとなりました。
株式市場は小幅上昇となりました。徐々に膨らみ続けた風船に対する警戒が高まりつつあるようにも感じられ、注意が必要かもしれません。
為替相場ではユーロが弱さは目立つものの、今のところ大きな変動には至っておらず、方向感が出るまでは様子を見たいところです。

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ドル円は狭いレンジ内での推移となっています。昨日も欧州序盤に下値を探る気配をみせたものの、米国債利回りが底堅さをみせたことから下げ渋る動きとなりました。本日も大きなイベントはないことから債券市場を睨みながらの推移となりそうです。
レジスタンスとして意識されるのは6月4日の高値である102.80近辺、サポートとして意識されるのは6月6日の安値である102.10近辺と考えられます。102.10、さらには節目の102.00を割り込むと日足チャートでは小さなダブルトップのネックライン割れとなり101.50近辺をターゲットとした下落圧力が強まるかもしれません。

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ユーロドルは続落。ECB理事会前のサポートであった1.3585近辺での推移となっています。このラインを再び割り込むともう一段の下落余地が生まれると考えられ、1.35割れへ向けてへ2度目のトライへ向かうと予想されます。

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ユーロ円も小動きながら下値を探る動きとなっています。140円台の壁は重かったようで、強いレジスタンスとして今後意識されそうです。逆にしっかりと上抜けると大きな波動が生まれるかもしれません。サポートとして意識されるのはECB理事会後の安値である138.67近辺となり割り込むと136円台も視野に入れた下落圧力が加わると予想されます。

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ポンドドルは方向感のない狭いレンジ内での推移にとどまっています。トレンドラインは引き直しとなり引き続き、保ち合い状態が続いている状況と考えられ、抜け出した方へついていくというのが正攻法となりそうです。

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豪ドルは保ち合い状態が続く中、下降トレンドライン付近で踏ん張っています。しっかりと上抜けることができると更なる上昇圧力が加わると考えられます。反対に上抜けることが出来なければ、下値を探る動きとなり保ち合い状態継続となり、方向感の薄い状態継続すると思われます。

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【本日の注目材料】

本日もアジア時間に中国の消費者物価指数、欧州時間に英国の鉱工業生産が予定されている他には目立った材料もないため、引き続き債券市場をはじめとする他市場も伺いながらのECBの追加緩和の影響を探る動きとなりそうです。

【本日の予定】

07:45 NZ1-3月期製造業売上高
08:50 日5月マネーストックM3
08:50 日4月第3次産業活動指数
10:30 中国5月消費者物価指数・生産者物価指数
10:30 豪4月住宅ローン貸出
10:30 豪5月NAB企業景況感
16:00 バローゾ欧州委員長、レーン欧州副委員長(経済・通貨問題担当)講演
17:00 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
17:30 英4月鉱工業生産・製造業生産
18:00 伊1-3月期GDP(確報値)
23:00 米4月卸売在庫
23:00 英国立経済研究所(NIESR)GDP
23:00 メルシュECB理事、ベルカ・ポーランド中銀総裁講演
翌0:15 ファンロンパイEU大統領講演
翌2:00 米3年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト