相場の格言「Sell in May」5月暴落の確率は?

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FXコラム|2014/04/18

非常に有名な株式市場の投資格言に「Sell in May」(5月に売れ!)というものがありますが、正しくは

「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.」
5月に売り、市場から立ち去れ。 そして、セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日に競馬の大レースが行われる)まで戻ってくるな。

というものです。

この期間は、株式市場が動かないため、5月に売ればしばらく休んでいればいいというもの。

昨年の5.23ショックは記憶に新しいところですが、2012年もNYダウは約1,000ドルの下落を演じ、2011年は5月の12,876ドルを高値に10,597ドルまで2,000ドルもの下落。

2,010年5月6日のニューヨーク市場では高速取引が原因となりフラッシュクラッシュが発生!

わずか10分でNYダウは1,000ドルの暴落を引き起こしました。

ドル円もこの時に5円以上の暴落となっています。

そんなよろしくない出来事が多発している5月ですが、実際に日経平均やドル円はどうだったのか、直近の10年の値動きから確率を出してみたいと思います。

注目の検証結果は?

2004年からの10年間で5月が天井圏、もしくは陰線かどうかの検証結果は以下のとおり

日経平均         ドル円
10回中6回 確率60%  10回中6回 確率60%

そもそもこの格言は米国なので、NYダウを見てみると結果は以下のとおり。

NYダウ
10回中6回 確率60%
となっています。

確かに下げる方が書く率は高いものの、それほどでもないということですね。
そして、見事に日経平均とNYダウが連動しているということが分かります。

2010年と2012年の下げ幅が800ドル台の下落となっているので、最近は特に下落のイメージが強いようです。

今年の暴落は起きるのか!?

さて、問題は今年の暴落が発生するのかどうかということです。
すでに、日経平均は先日1,000円以上の暴落を演じており、「Sell in April」状態。

これから売られると考えると、日本当局者でなくともたまったものではありません。

「GW前にこのまま円安は進むのか?」
https://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/depreciation-of-the-yen-in-advance-whether-the-easter-holiday/

上記の記事にも書きましたように、日本当局者、安倍首相が先頭に立ち、日経平均の14,000円割れを死守しようと、パフォーマンスが目立ちます。

しかしながら、外部要因は不安です。

米国市場と中国の2つリスクを挙げておきます。

上記の高速取引も問題から、上場見送りとなったファンドがあることから、ナスダックが2週間で10%近い下落。

この問題は後日詳しく書きたいと思いますが、まだくすぶっていますので、油断できません。

また、バブルではないといわれているものの、NYダウの過去最高値圏で推移していることから、仮に10%下落したとしても1,600ドルの下落という衝撃的な数字です。

昨年の日経平均は16,000円から20%以上下落し、12,000円台半ばまで下落しましたから、10%は最低レベルの計算となります。

そして、中国のデフォルト懸念です。
2月の大型償還の際には、どこからともなく救済者が現れたというチャイナマジックに助けられましたが、潰すところは潰すという新体制の姿勢から、今後はそうはいかないものとみられます。

10数か所にも上る過剰生産とみなされた工場の爆破という、日本では信じられないパフォーマンスをする中国。

そこで働く人の雇用が失われ、周辺の経済が瞬く間に衰退してしまっていることはいうまでもありません。

3月に銅の暴落で中国の理財商品が危機に陥るということで話題になりましたが、実は金やゴムでも同じように投機を行っており、今後も発生するのではないかといわれています。

急成長の影とPM2.5に覆われる中国は、どこまで痛みを受け入れることができるでしょうか。

[GMO]

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

初心者目線を忘れない「サラリーマントレーダー」 川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」