FXコラム

9月相場を恐れなくていい、4つの理由

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外国為替マーケット情報|2014/09/03

CNNが「9月相場を恐れなくていい、4つの理由」をまとめた。

1、1950年以降、S&P500株指数は9月に平均0.5%下落しているが、最近5年間では平均2.12%上昇している。また、同様のアノマリー「5月に売れ」に従った人は、5%近く損をした。

September rate

2、米経済は他国の経済よりも上向きだ。

3、世界は米国を愛してもいる。取り沙汰された「株式から債券への大移動」は起きず、米10年国債の利回りは2.34%に低下した。

September rate-2

4、投資家は、依然としてブル相場を疑っている。

参照:4 reasons why you shouldn’t fear September (英字サイトです)
http://money.cnn.com/2014/08/29/investing/september-stocks-bonds/index.html?iid=Lead

矢口の解説

1、アノマリーは、根拠に乏しい過去の経験則に過ぎない。一方、エコノミストやアナリストのなかには、根拠に基づく過去の数値と比べて、米株は買われ過ぎだと言う人たちがいる。

ところが、米連銀は「未曾有の金融緩和」を行った。つまり、債券ではマイナス利回りとなったように、過去に例がない「未曾有」相場なのに、過去と比較しても意味がない。

2、そう思う。例えば、日本7月の完全失業者数は248万人。フランス7月の本土での失業者数は342万人。スペイン8月の失業者数(失業保険申請ベース)は443万人。米8月の失業保険継続受給者数は252万人。米国の人口が圧倒的に多いことを鑑みると、米経済の良さが際立って見える。

3、ファンドベースでの資金の移動は起きている。しかし、米国債には連銀という強力な買い手がいる。また、短期金利が低いうちは、銀行も買い手で居続ける。量的緩和終了は連銀という買い手の消滅を意味し、利上げは銀行が低利回り債を買えなくなることを意味する。「株式から債券への大移動」はこれからが本番だ。

4、その通り。米株は収益と比較しても買われ過ぎではない。名目の高株価を恐がって、それほど買ってないのだ。

2、3、4は、バブル的な株価の上昇が、今後に来ることを暗示している。ドルも相当上がる可能性が高い。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。